勝手に親が借りた奨学金、子供の返済義務を否定…異例の逆転判決で学生支援機構が敗訴

スクラップ機能は読者会員限定です
(記事を保存)

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 日本学生支援機構が札幌市の40歳代女性に奨学金の未返済分と利子の計約98万円を請求し、女性が「自分の知らないところで両親が申し込んで使っていた」として返済義務の有無を争った訴訟があり、2審・札幌地裁(守山修生裁判長)が返済を命じた1審・札幌簡裁判決を取り消し、機構の請求を棄却する判決を言い渡したことが分かった。

札幌地裁
札幌地裁

 女性の代理人弁護士によると、親が無断で契約したことを理由に子どもの奨学金の返済義務を否定した判決は全国でも異例だという。2審判決は今月7日付。機構は上告を見送ったため、期限の22日に2審判決が確定することになった。

 1、2審判決によると、女性の両親は「2000年4月から03年3月まで、毎月5万円(計180万円)を受け取る」との内容の奨学金を申請し、母親のがんの治療費に充てていた。両親は奨学金を借りたことを女性に知らせておらず、03年10月から父親が月々の返済を開始。だが、18年10月を最後に支払いが滞り、機構は契約の名義人の女性に残額を請求した。

 女性は訴訟で「自分は契約と無関係だ」と主張したが、1審判決は「親があえて文書偽造罪に当たるような行為をするとは考えがたい」と指摘。一方、2審判決は「娘に心配をかけたくなかった」などと述べた父親の法廷証言の信用性を認め、「女性が奨学金の申し込みに関与したとは認められない」と結論づけた。

スクラップ機能は読者会員限定です
(記事を保存)

使い方
速報ニュースを読む
注目ニュースランキングをみる
記事に関する報告
6451643 0 社会 2025/03/21 19:31:00 2025/03/21 20:13:21 2025/03/21 20:13:21 /media/2025/03/20250321-OYT1I50138-T.jpg?type=thumbnail
注目コンテンツ
 

注目ニュースランキング

主要ニュース

おすすめ特集

読売新聞購読申し込みバナー

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)