逮捕の中高生3人、楽天モバイルから不正入手の2500回線を「テレグラム」通じ売却か

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 「楽天モバイル」のシステムに不正接続し、通信回線を契約したとして中高生3人が逮捕された事件で、3人が秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」を通じて回線の購入を呼びかけていたことが、捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、3人が不正に入手したIDとパスワードの中から、楽天にログインできる情報を抽出した上で、注文を受けた後に回線を契約し、売却していたとみている。

事件の構図
事件の構図

 捜査関係者によると、不正アクセス禁止法違反などの容疑で逮捕された滋賀県米原市の中学3年の男子生徒(15)ら3人は、生成AI(人工知能)を悪用したプログラムを運用し、不正契約した同社の約2500回線を売却していた。

 警視庁が3人のスマートフォンを解析するなどしたところ、テレグラムを通じて、複数の人物に「回線を販売します」と呼びかけていたことが確認された。

警視庁
警視庁

 プログラムは2種類あり、一つは、楽天モバイルに他人のIDとパスワードを入力し、ログインに成功したものを3人の端末に保存。もう一つは、再度ログインした後に回線契約し、通信に必要なQRコードを3人に送信するものだった。

 3人は、テレグラムで知り合った人物から購入した不特定多数の約33億件のIDなどを基に、ログインを試みていた。端末には、楽天の契約者のものとみられる約22万件の認証情報が残っていたという。

 警視庁は、3人が購入者が見つかってから回線契約する手法などで、2023年12月以降、1件あたり1000~3000円で売却し、計約750万円相当の暗号資産を得たとみている。

 米原市の中学生とともに逮捕された岐阜県大垣市の高校1年(16)と東京都立川市の中学3年(14)の男子生徒は調べに対し、「数万円分はオンラインカジノに使った」と話しているという。

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