高熱でも救急搬送されず、3歳男児に重度の障害…過失の有無巡り市の第三者委が近く結論

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 茨城県つくば市で2023年4月16日未明、高熱を出した当時3歳の男児を、救急隊が「緊急性が低い」と判断して搬送しなかった事案があった。男児はその後、急性脳症になり重度の障害が残った。救急隊の活動に過失はあったのか――。1年近くにわたって検証してきた市の第三者委員会が議論をほぼ終え、近く結論を出す。(西村洋一)

病院到着後の体温は41・9度。当時、母親がスマホで撮影していた
病院到着後の体温は41・9度。当時、母親がスマホで撮影していた

 男児は風邪気味でせきが出るなどし、15日夕方には38度の熱があったという。早めに就寝したが、翌16日午前0時40分頃、男児の様子がおかしいことに家族が気付いた。「唇が青白く、体が小刻みに動いて、ウーウーうなっていた」という。体温を測ると41度を超えていた。午前0時50分頃に119番。救急車がすぐに到着した。

 家族によると、救急車から降りた隊員が車庫の軒下で男児の状態を観察した。その隊員から「けいれんではなく寒さからくる震えだから大丈夫」と説明され、さらに「自分たちで病院に連れて行けますか」と言われたという。母親は搬送してほしかったが、隊員に大丈夫と言われたので「わかりました」と返事をした。

 救急隊は病院に連絡を入れて引き揚げた。家族はすぐに車を走らせ男児を病院に連れて行ったが、到着したのは午前1時半頃で、診察は午前2時を過ぎてからになった。母親によると、男児の容体はだんだん悪化して意識がなくなり、体は硬直して小刻みにけいれんしていたという。

 すぐに処置が始まり、人工呼吸器を付けられた。集中治療室(ICU)に入っていたのは2週間ほど。「けいれん重積型(二相性)急性脳症」と診断された。別の病院も経て、退院できたのは6月末。男児には重度の知的障害が残ったという。

 家族はつくば市消防本部に対し「搬送しなかったのは判断ミスでは」と疑問を呈した。「大丈夫かどうかは隊員ではなく医師が判断すべきだ」と考えている。

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