いじめ被害の2度の訴え、教員が校長に報告せず…不登校となった男児は内部進学を辞退
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筑波大学付属小学校(東京都文京区)で、2023年度に6年生だった男子児童が、校内アンケートでいじめの被害を2度訴えたが、担任の教員が校長ら管理職に報告していなかったことが、学校への取材でわかった。男児は不登校となり、同小を卒業したが付属中への内部進学を辞退した。同小は24年2月、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」があったと文部科学省に報告した。
同小や、同小を管理運営する筑波大付属学校教育局によると、男児は23年6月の生活に関する校内アンケートで、いじめの被害を訴えた。同年12月の同様のアンケートでも、「悪口を言われた」「無視された」という項目に丸をつけたが、いずれも担任から管理職への報告はなかった。
24年1月、男児の保護者から、内部進学を辞退するとの申し出があり、学校側が事態を把握。「重大事態」と認定し、校長らが保護者に謝罪した。同年5月に第三者委員会を設置して調査している。
同教育局の尾白泰次・次長は取材に対し、「学校の対応が不十分だったことを反省しなければならない。被害児童や保護者の思いをしっかり受け止め、