米商最後の卒業式 統合で閉校
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学校統合で閉校となる米沢市の県立米沢商業高校で1日、最後となる卒業証書授与式が行われた。
1902年(明治35年)に開校以来、今春の第122回卒業生77人を含め、これまで約2万3000人が校史を刻んできた。
会場の体育館では、1、2年生の吹奏楽部員の演奏による国歌や校歌の斉唱に続いて式が進行。伊藤広幸校長は、コロナ禍の3年前にマスク姿で入学した生徒らが、「最後の卒業生」と呼ばれ続けたプレッシャーをはねのけて大きく成長した姿をたたえ、「米商の青春を忘れず、誇りをもって卒業してください」と語りかけた。
卒業生代表が声を詰まらせながら答辞を述べる場面もあり、感極まった生徒らが式後、涙姿で退場する姿も目立った。
卒業生を代表して壇上で卒業証書を受け取った坂野
同校は県立米沢工業高校と統合し、新年度から「米沢鶴城高校」として再スタートする。
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2日午前9時半から道の駅米沢で、米沢商業高校の制服キーホルダーや暗算お守りなど同校商業研究部が考案したグッズを景品にした「閉校記念ガチャガチャ」が楽しめる。1回300円で先着順。