浦和実業高で同級生からいじめ、適応障害を発症し転校…学校側が「重大事態」と認定
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浦和実業高校(さいたま市南区)で2022年、当時1年生の生徒が同級生からいじめを受けて不登校となった後に転校していたことがわかった。同校はいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と認定した。先月下旬、学校のホームページで第三者委員会による調査報告書を公開した。
報告書などによると、22年4~6月、生徒は同級生に、フェルトペンで上履きに落書きされたり、スカートのウエストに手を入れられたりした。生徒は6月上旬から不登校となり、適応障害と診断された。その後、8月末で転校した。
同校は9月中旬に保護者らからの申し出を受け、重大事態と認定。埼玉県への報告後、12月から第三者委での審議を始めた。23年11月にまとめられた報告書では、トイレの個室内に入った生徒を仕切りの上から撮影するなど9件をいじめと認定し、不登校との因果関係も認めた。
同校は「同法への理解不足が対応の遅れにつながり、被害生徒や保護者に謝罪したい。今後は再発防止に努めていく」とコメントした。