欧州首脳、ゼレンスキー氏擁護の声相次ぐ「あなたは一人ではない」…ロンドンで対応協議へ
完了しました
【パリ=梁田真樹子】2月28日に行われた米国のトランプ大統領とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の会談が決裂したことを受け、欧州の首脳からはゼレンスキー氏を擁護する発言が相次いだ。
ドイツのショルツ首相は28日、X(旧ツイッター)に「ウクライナ国民ほど平和を望んでいる者はいない!」と投稿し、「和平を望んでいない」とゼレンスキー氏を非難したトランプ氏に反論した。欧州連合(EU)の執行機関・欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長もXで、ゼレンスキー氏に「あなたは一人ではない」と呼びかけた。
フランスのマクロン大統領は28日、訪問先のポルトガルで記者団に、「侵略者はロシアで、侵略を受けているのはウクライナだ」と述べ、ウクライナ支援の姿勢を強調した。イタリアのメローニ首相は、「西側諸国の分裂は我々の文明の衰退を望む人々を利する」との声明を発表し、ウクライナ支援での米欧の結束を訴えた。
ロイター通信によると、英国のスターマー首相は28日、トランプ、ゼレンスキー両氏と電話で会談。英首相府は「ウクライナへの揺るぎない支援を続ける」との声明を出した。スターマー氏は3月2日、欧州各国の首脳やゼレンスキー氏を招き、和平に向け協議する予定だ。