航空大学校入試に女性枠、女性パイロット比率10%に引き上げへ…「身長158cm以上」要件を撤廃
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国土交通省は、航空機の操縦士を養成する航空大学校の入学試験で女性枠を設定し、2027年度の募集から導入する方針だ。日本の航空会社では女性操縦士の比率が1・9%と、世界の主要航空会社(平均4・7%)より低い。国交省は35年までに10%に引き上げる考えだ。
21日に発表した。航空大学校の入学試験を見直し、従来の筆記試験の代わりに書類選考や面接など「人物中心の評価」をメインとした新たな試験区分を設定する。新区分の定員は30人で、うち20人を女性枠とする見込みだ。実現すれば、募集定員全体(108人)の2割弱となる。
また、入学要件のうち「身長158センチ・メートル以上」としている項目を26年度の募集から撤廃する。
航空大学校は国内の操縦士の約4割を養成するが、24年度の入学者のうち女性は6人(5・6%)にとどまっている。