イスラエル、パレスチナ人600人超の釈放延期…停戦合意違反を主張「人質に屈辱を与える式典開いた」
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【エルサレム=福島利之】イスラエルの首相府は23日、イスラム主義組織ハマスとの停戦合意に基づく人質解放との交換で前日に予定していたパレスチナ人の収監者600人超の釈放を延期したと発表した。首相府は「人質に屈辱を与える式典を開いた」ことが停戦合意に違反すると主張している。ハマスは同日、「露骨な停戦合意違反だ」とイスラエル側の対応を非難する声明を出した。
停戦の第1段階では、生存している人質25人の解放が22日で完了した。3月1日に第1段階の期限を迎える中、恒久停戦を盛り込んだ第2段階への移行が危ぶまれている。
ハマスは22日、解放する際に人質を仮設の舞台に上げてその様子を住民や地元メディアに公開した。ハマスはこの日、別に拘束しているイスラエル人の人質2人が人質解放を車内から見守る場面の映像を公開していた。