ウクライナ停戦向け米露枠組み合意、トランプ・プーチン会談日程は折り合えず…リヤドで4時間半協議
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【ワシントン=池田慶太】ロシアのウクライナ侵略の停戦交渉に向けた米露高官の協議が18日、サウジアラビアの首都リヤドで行われた。米政府の発表によると、米露は高官級の交渉チームを任命し、全ての当事者が受け入れ可能な紛争の終結を目指すことで合意した。ただ、トランプ米大統領が意欲を見せるプーチン露大統領との直接会談の日程に関しては折り合えなかった。
協議にはウクライナや欧州の代表は加わらなかった。ルビオ米国務長官は協議後、紛争終結を恒久的なものとするためには「ウクライナ、欧州、ロシアを含む全関係者が納得できるものでなければならない」と強調した。
2022年2月の侵略開始後、米露外相による対面での公式会談は初めて。米側は、外交団の活動を正常化させるための協議枠組みの設立や、侵略終結後に見込まれる相互の経済・投資機会などについて「基礎を築く」ことで合意したと発表した。冷え込んでいた米露関係は、改善に向けた模索が始まった。
タス通信によると、協議は約4時間半行われた。米側はルビオ氏、マイク・ウォルツ国家安全保障担当大統領補佐官、スティーブン・ウィトコフ中東担当特使、露側はラブロフ外相、ユーリー・ウシャコフ大統領補佐官(外交担当)が参加した。
同通信によると、ウシャコフ氏は協議後、米露首脳の会談見通しについて「具体的日程を話すのはまだ難しい」と国営テレビで述べた。一方、ウォルツ氏は「日程は決めていないが、両大統領は会うことを期待している」と語った。