大分県立工科短期大学校から大分大学へ「編入学を可能に」…構造改革特区の認定を県が国に申請
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大分県は、県立工科短期大学校(中津市)から大分大(大分市)への編入学が可能となる構造改革特区の認定を国に申請した。製造業の人材不足を踏まえ、基礎理論や研究に重きを置く大分大と連携して高度人材の育成に取り組む。認定されれば、来年度にも編入学試験を始める。
県によると、同短期大学校は職業能力開発促進法に基づく2年制の職業能力開発短期大学校。機械システム、電気・電子システム、建築システムの3系6コースで実践的な教育を行っているが、2019年度以降、定員割れが続いている。
編入学を希望する学生は、試験を通過すれば同短期大学校での2年間の課程修了後、大分大理工学部の2年生に編入する。卒業までは最短で計5年となる。
県が昨年4月、1年生約60人に行ったアンケートでは、2割超が編入を希望した。編入学の定員は今後、大分大と文部科学省が協議して決める。
佐藤知事は21日の定例記者会見で「短期大学校の魅力を高め、人材不足への対応を図る」と述べた。