人気ユーチューバー、過激動画で再生数稼ぎ…警告無視し「不適切」投稿 

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[情報偏食]第4部 混沌もたらす者たち<1>

 過激で極端な情報やフェイクニュースがあふれ、デジタル空間はカオスと化している。背景にあるのは、人々の関心を奪い、広告を閲覧させることで収益化を図る「アテンション・エコノミー」だ。第4部では、情報の発信者の姿を通して、その実像を描く。

ネット情報の真偽、どう見極める?…「ファクトチェック」学ぶ取り組み広がる

「バズらせるときはすごい動画を3本連投することが絶対必要。トラブル系は回る」と語るラファエル氏(東京都港区で)=守谷遼平撮影
「バズらせるときはすごい動画を3本連投することが絶対必要。トラブル系は回る」と語るラファエル氏(東京都港区で)=守谷遼平撮影

 東京都内の高級マンションで、グレーのパーカに白い仮面姿の男性が取材に応じた。チャンネル登録者の総数が200万人を超える人気ユーチューバー「ラファエル」氏だ。

 軽妙な話術を武器に、超高級車や時計を購入してみせる動画など、テレビのバラエティー番組のような企画を発信し、男性ファンを中心に高い人気を誇る。

 だが4年前、大きくつまずいた。過激な動画が問題視され、ユーチューブからメインチャンネルを停止されたのだ。「数字を取らなければという一心で、まるでドラッグを打ち続けているような状態だった」と心境を語り始めた。

 大阪市の高校卒業後、陸上自衛隊に入った。将来の出世頭と目されたが、「もっと金銭で評価されたい」と民間企業に転職した。

 相手が何を求めているか――。自衛隊でも会社でも、そのことをつかむ能力に自信があった。得意の話術ですぐに営業成績はトップに。だが、高級スーツを着こなす派手な生活に収入は追いつかない。2014年10月に副業として始めたのがユーチューブだった。

 波は1年半後にやってきた。東京・渋谷の繁華街で女性に「100万円あげるから、今からホテルいきませんか」とナンパする企画がヒット。1000円の雑貨の自販機が壊れ、次々と商品が出る様子を映した動画もバズった。「アダルト系やトラブル系は伸びる」と確信した。

 再生回数は爆発的に伸び、月に1万~2万円だった広告収入は80万、200万とまたたく間に増えた。ユーチューブを始めてから2年、月収が400万円を超えた頃に会社を辞めた。

 投稿動画の多くが、ユーチューブの規約に違反する「不適切な内容」だと認識していた。再三の警告も受けていた。それでも「人の注意を引くには炎上商法が手っ取り早い」と過激な動画を作り続けた。

 破竹の勢いは続かなかった。19年1月22日、突然、メインチャンネルが停止され、広告収入はゼロになった。

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