完了しました
新型コロナウイルスの感染者が国内で相次いで確認された昨年3月以降、今年2月までの1年間に長野県軽井沢町を訪れた観光客は485万2000人で、前年同期から4割以上減少したことが、町のまとめでわかった。同町への観光客は近年は毎年800万人を超えており、大幅な落ち込みとなった。白馬エリアでのスキー場の2020~21年シーズンの外国人スキーヤーは前年から約9割減った。
軽井沢町で昨年最も減少幅が大きかったのは、4月に全国に緊急事態宣言が発令された春(20年3~5月)で前年同期比78・5%減。期間中、軽井沢観光の中心施設「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」が4月11日から5月末まで臨時休業となるなどし、前年度の125万5000人から27万人に減った。
例年、観光客の半分ほどを占める夏(6~8月)は同47・2%減の218万人、秋(9~11月)は同12・2%減の177万7000人。7月に国の観光支援策「Go To トラベル」が始まり、10月には東京都も対象に追加され、春より夏、夏より秋と減少幅が縮小したとみられる。
ただ、「第3波」に襲われ、東京などに2度目の緊急事態宣言が出た冬(12月~21年2月)は再び減少幅が拡大。トラベルも再び停止となり、同38・2%減の62万5000人となった。
町では、観光協会が昨年6月、宿泊や飲食など業態ごとに取り組むべき感染防止策をまとめた軽井沢版ガイドラインを作成。「安心なまち軽井沢」をPRしてきたが、町観光経済課は「国内の感染状況がそのまま数字に表れた」とみている。
一方、白馬村、大町市、小谷村の3市村と、地域内の10スキー場事業者でつくる一般社団法人「ハクババレーツーリズム」(白馬村)によると、20~21年に3市村の10スキー場を訪れた外国人スキーヤーは約3万8000人にとどまり、約37万5000人だった19~20年シーズンから約9割減少。コロナ禍の渡航制限が主な要因とみられる。データが残る12~13年以降は、7期連続で増加していた。
同法人は今後の見通しについて、国際線利用客の回復次第で24~25年には19~20年とほぼ同じ水準に戻るとみている。外国人客が戻るまで国内の観光客の誘客に力を入れる考えで、担当者は「受け入れ態勢と情報発信の両面を強化したい」としている。