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九州や東北でも事業者を名乗って家族構成などを尋ねる不審な訪問が続き、警察庁は10月18日、深夜のパトロール強化や職質の徹底を全国の警察に通達した。
闇バイトの募集は強盗に限らず、特殊詐欺の実行役などにも及んでいる。警察庁は公式ウェブサイトや公式X(旧ツイッター)で、「楽で高額な仕事だ」と強調したり、匿名性の高いアプリに誘導したりといった闇バイトの特徴を周知し、若者らに危険性を伝える啓発にも力を入れる。
熊本県では10月、SNSでアルバイトに応募した男子高校生が金銭を要求される事件が発生。応募先に住所や生年月日、家族構成などの個人情報を送信した後、伝えられた仕事が特殊詐欺の「受け子」「出し子」だったため断ると、金銭を求められたという。
高校生は保護者とともに熊本県警に相談し、県警は今月1日、特殊詐欺の実行役をSNSで募集したとして、熊本市の高校生の少年(16)と姉で飲食店従業員の女(18)を職業安定法違反(有害業務の募集)容疑で逮捕した。指示役がおり、報酬がもらえる約束があったという。県警は防犯メールで「一度応募すると犯罪組織の手先として使われ続ける」と注意喚起している。
沖縄県警も10月下旬、ユーチューブの公式チャンネルに「即日現金」「高額即金」など闇バイト特有のうたい文句を紹介する動画を投稿した。チラシでも「あなたは単なる『捨て駒』。人生詰む。今なら引き返せます」と呼びかけている。
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