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2024-09-19

2人は遠距離恋愛…? 東京女子9・22幕張にてタッグ王座挑戦の山下実優&伊藤麻希の不思議な関係性【週刊プロレス】

伊藤(左)と山下

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今週号(No.2320)に掲載した山下実優&伊藤麻希(東京女子)インタビューのこぼれ話をピックアップ。彼女たち121000000(ワン・トゥー・ミリオン)は今週末に迫る9・22幕張大会で鈴芽&遠藤有栖の保持するプリンセスタッグ王座に挑戦。そこに向けての意気込みを語っていくものの、徐々に内容が変わっていって…。


――伊藤選手は腕を骨折して負傷中ですが、山下選手から何か言っておきたいことはありますか?

山下 ここからはカルシウムが大事!

伊藤 伊藤もそう思って、ずっと何ミリ摂ってるかを計算してたの。骨折ってから普通の人が摂る何倍も摂取してたんだけど…この前、医者に「いっぱい摂っても治んないよ」って言われて…すっごい傷ついた。そんなこと言わなくてよくない?って。でも、伊藤は負けじとずっと摂ってるよ。医者よ、お前に何が分かる?って。お前が言うことも分かるけど、伊藤がその概念を覆すから。伊藤は医者にも負けないから!

山下 なら、いりこがいいよ。

伊藤 この人ずっといりこ推しなの(笑)。なんかデータがあるの?

山下 うーん…私はそういうケガをしたことがないからなぁ。

伊藤 ホント強いよね~。

山下 たぶん過去に折れてたことはあったんだけど、そのまま闘えてたからたぶん大丈夫っしょ。

伊藤 モンスターじゃん(笑)。

山下 (何やら調べ始めて)いいですか? いりこのカルシウムは牛乳の約20倍です。しかも、浸透率がよくて。摂った分、体に吸収されやすいから。素晴らしいね。これに関してはケガしたから~じゃなくて、日常的に摂っとかないとね。

伊藤 今だからこそ身に染みるよ。

――ちなみに前回の同王座挑戦から1年半も経っていますが、感覚的には…?

伊藤 短かったと思うよ。

山下 私的にはちょうどよかったんじゃないかな。結局タイミングなんですよ。ロサンゼルス終わった後に気持ちだけですぐ「もう1回いくぞ」ってなると、面白くないんですよ。だからタイミングって大事だなって。いって面白いタイミングでいきたいから別に1年半も短く感じないし、ちょうどいいんじゃない? まぁあんまり時間は気にしてないけど。重要なのはタイミングですね。あ、そういえば入場曲の話も…。

伊藤 この前話したんだよ。入場曲をどうしようか?って。お互いの曲を合体させるみたいな、割と東京女子あるあるのやつ。それをやるのかやらないのかって話になって。

山下 まさかのLINEきたんですよ! いま伊藤にも言うんですけど、その話がくる前に1人で入場曲をちょうど考えてたんです。そこで「どっちでもいいけど別々の方が私たちらしい」ってきて。それに私もまったく同じことを思ってたんです。やっぱ私たちらしいのは個々だよなって。合体させたら、どっちかに寄らないといけないじゃないですか。

伊藤 真逆だし。私は歌って踊るのに山下は顔だけで入場するから。

山下 ありきたりなことをするのもあんまり好きじゃないんで。で、ちょうど伊藤がその話をしてきたから、考えることは一緒なんだなって。

伊藤 最近、ある程度キャリア積んだからか分からないけど、人と違うってホントに武器になるなってよく感じてて。みんながやらないことをやるっていうのは孤独だし、みんなは変なのって思うかもしれないけど…その変なのって思われることこそがキャラクターになるなって。だからこそ、このタッグに関しては奇妙さを大事にしたいなって。だって、みんなと同じことやってないもん。

山下 私たち感覚が変だから…(笑)。

伊藤 でもいま流行りのMBTI診断をやってみたら、ベストタッグだったんだよ! 私はISTP(巨匠)っていうやつなんだけど…。

山下 え、巨匠なの!? 私はENFP(運動家)ってやつで、マジで巨匠との相性が最強なんです!

伊藤 そうそう! データ上でも相性がよかったのよ! 多分こういうつかず離れずみたいな距離感を取るのがめちゃめちゃうまくて、私は元々1人でいたいけど、孤独すぎるとイヤなタイプだから。その距離感がめちゃめちゃうまい!

山下 それを苦に思わないし、合わせるところを合わせるのは好きなんで。だから多分めっちゃ相性がいいと思うんです。で、2人とも変なんです。この診断結果を含め。海外行っても「変だよね」って言われますもん。

伊藤 多様性の街なのに(笑)。それめっちゃ面白いね。

山下 笑われてるの。変なかんじじゃなくて、ノリとか含め。

伊藤 これアリー・キャッチに聞いたんだけど…「お腹空いた。何食べる?」って問いかけたら「あんまり空いてないから何でもいい」って山下が返して。なのにコイツは「アレとコレと、あとコレも!」ってめっちゃオーダーしたらしくて、結局めっちゃ食ったって。それ見てめちゃ面白かったって言ってた(笑)。

山下 そういうことなんですね(笑)。あの子もまぁまぁ変ですけど。

伊藤 たしかにあの子もやばい(笑)。

山下 でもノリがすごい好きで。

伊藤 下ネタばっか言ってくるね。…ちなみになんだけど、伊藤が別の人と組んでる時はどう思う?

山下 ニック(ゲージ)とかクリス(ブルックス)と組んでることに関しては何も思わないけど…他の女と組んでたらちょっとイヤかなって。

伊藤 やっぱり重いねぇ(笑)。

山下 海外でもお互いに他の人と組むことはあるけど、でもちゃんと愛を伝え合おうよって。「他のパートナーがいてもお前だけだよ」って。

――普段から言葉にして愛を伝え合っているのですか?

伊藤 それキモくない?

山下 伊藤は言ってくれないので、私が言ってます。私だけだよねって。

伊藤 伊藤は言わないねぇ。

山下 それが私の愛情表現です。

――愛が偏ってますね…。

伊藤 だからバランスがいいのよ。

山下 コイツはメンヘラ製造機。

伊藤 こっちが? なんで(笑)。

山下 沼に落としてくるから。

伊藤 そうだったんだ(笑)。じゃあ気を付けないといけないね。

――伊藤選手はパートナーが“別の女”と組んでたらどうですか?

伊藤 イヤ…って思うかもね。

山下 思うんだ!

伊藤 でも伊藤はそうは言わないよ。

山下 私もだよ。でもそれでうまくいってたら…結果的に幸せだったらそれでいいというか。

伊藤 え、元カノ…? 遠距離恋愛か。だけど、お互いで使ってたタッグムーブとかは使わないでほしいな。

山下 それはしないよ! ただ遠距離恋愛はしっくりくるな。遠くで他の女と遊んでいようとも、最後に私のところに戻ってきたらいいから。

伊藤 もう重すぎて…(笑)。まぁ色んな人と組んでるけど、伊藤も本命は山下だから安心して(隣で山下が満面の笑み)。なによ(笑)。ただ実は伊藤、1回だけ山下りなさんとサボテンのをやったことがあって…。

山下 それはすぐ言いましたよ。ふざけんなよ!って。

伊藤 怒られたね(笑)。それでやめようって思ったから。

山下 山下違いじゃねえかよって。それはそれで面白かったけど(笑)。まぁでも、どうせアンタは私じゃないとダメだから。それは知ってる。

伊藤 自信があるんやね。

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2024-09-09

東京女子9・22幕張に中国人初の元WWEスーパースターが参戦。ザイア・ジャオとは何者か?【週刊プロレス】

東京女子プロレスの9・22千葉・幕張メッセ大会に、ザイア・ジャオが初来日&初参戦を果たす。

ザイアは、WWE史上初の中国人女性レスラーとして活躍したザイア・リー。

今年4月での試合を最後に、7年近く在籍したWWEを退団。リングネームをあらため、心機一転。今度は日本のリングにチャレンジすることになったのである。

フリー転向後、その初戦となる8月17日にはアメリカ・ロサンゼルスでの大会に参戦し、アジャコング、VIVA VANとトリオを組み勝利を飾った。アジャ、VIVAとも東京女子で試合をしているだけに、この試合が今回の来日への予行演習にもなったのではなかろうか。

中国・四川省重慶出身のザイアは、現在36歳。幼少の頃、ザ・ロックのカリスマ性に魅せられプロレスに興味を持ち、WWEのファンになった。スポーツではカンフー、ムエタイに励み、ボディービルダーの経験もあるが、プロレスとは無関係。レスラーになりたいとの思いこそあったものの、現実問題として中国でプロレスラーへの道を志すことは困難だったからである。

ところが、2017年1月にWWEが上海でトライアウトをおこなうと聞いて衝撃を受けると同時にトライしてみた。そして見事合格を勝ち取り、フロリダ州オーランドのパフォーマンスセンターでトレーニングに励むようになる。

そして同年7月、女子選手によるトーナメント「メイ・ヤング・クラシック」にエントリーし、メルセデス・マルチネスに敗れた1回戦が事実上のプロレスデビューになった。

ザイアは18年3月からNXTを主戦場とし、カイリ・セインやイオ・シライ(現イヨ・スカイ)らとも組んだり闘ったりするようになっていく。「メイ・ヤング・クラシック」には2年連続でエントリーし、20年1月には「ロイヤルランブル」参戦。21年12月にナオミをアシストする形で「スマックダウン」に昇格した。その流れからハート・ファミリーのナタリアを破るという、破格のメインロースターデビューを果たしている。

22年にはショッツィとのコンビでWWE女子タッグ王者をめざし、シングル戦線でもスマックダウン女子王座挑戦者決定5WAYマッチ、6WAYマッチ、ガントレットマッチなどで挑戦権を争った。また、昨年には「ロウ」参戦のかたわらでNXT女子王座にも挑んでいる。

しかし、前述したように今年4月の試合を最後にWWEを離れ、フリーとなった。そして降ってわいたように訪れた来日のチャンス。これを聞いたとき、ザイアはなにを感じたのだろうか。

「TJPWからのオファーを受けて、とても光栄だし、エキサイトしました。なぜなら、日本には古くから女子プロレスの歴史があり、日本人女子レスラーのクオリティーの高さはWWEで闘ったカイリやイオ・シライから理解していたからです。WWEに入団したときは初めての中国人女子ということで責任感がありました。今回もまた、その責任を持って日本のリングで試合をしたいと思います。中国人選手の力、粘り強さ、そして精神力をお見せしたいと考えています。日本人選手との違いを見せたうえで、日本と中国の懸け橋になれたらなと思いますね。そしてまた、今回の試合は私自身への挑戦でもあります。TJPWのリングで自分の限界を試してみたいです」

渡辺未詩vs水波綾(第11回プリンセスカップ優勝者)のプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合がメインの9・22幕張において、初参戦のザイアは瑞希と組んで上福ゆき&VENY組と対戦する。ザイアと瑞希のオリジナリティーあふれるムーブの融合、さらには海外での活躍も多い上福とVENYの合体。ザイア参戦のタッグマッチには、アジアンテイスト豊かな試合が期待できそうだ。

(新井 宏)

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