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愛した男はもういない(275話感想)
思想が強い 文字多め 個人の意見

あんまり明るくないですが悪口の気持ちはないよ

信じた美の均衡が崩れた
愛した男の魂が持っていかれた
凛だけは信じてたのに結局こうなってしまった 
冴の魂が帰る場所も奪われてしまった 
そんな感じの感想解釈思想メモ

冴/凛に絶対的な運命(恋愛なんかよりもっと大きく偉大なもの)があると考えていますが凛蜂アカウントのため一応非カプの美学ですべて構成しています 念の為書いたからNCNRだよ



0.凛の魂は和解まで永遠に冴"だけ"にとらわれていなければ美しくない

凛の解釈が今週で全部破綻した
どんどん知らない凛になっていく
演出の当て馬になっていく


ナイトスノウから糸師の風呂敷を広げられ、夜雪紀元前における「兄ちゃんはずっとお前の味方」に遡るまで、徹底した【兄弟であることによる本能的なある種の愛のやりとり、また断ち切りようのない強い結びつき、そしてその結びつきが絡まった一瞬から生じる極端な軋轢】の描写が我々の脳に快楽的に染み込んでいた先月まで、完全に凛の魂の所在は未だ冴の心の中に在り続け、冴もまた凛に対して未だどこかでは心の置き場を作っていたものであると認識がありました

幼少の冴から凛への、あまりにも純度の高く、そして自己犠牲的な無償の愛は第三者目線から見れば控えめに見ても刺激が強く、ある意味では異常であるとすら個人的に捉えています
ここには絶対的な「兄弟とはこうである」という冴自身のステレオタイプ庇護思考(凛出生前の親からの刷り込みもあるとして)、そして「弱者は守るべき」「誰にもわかってもらえない特別な存在、自分だけは魂をかけて愛してやらねばならない存在」という突き抜けて清らかな感情があったはずなのです

そして凛は生まれた瞬間からそれを当たり前のように享受し、個としての若干破滅的な希死願望はあれど真っ直ぐに、'冴だけを見て'彼の人生レールを定めていったものだと私は考えていました


この思考が根底にあった上でナイトスノウを咀嚼していたため、冴はようやく擦り切れた精神で日本に戻り凛に縋った刹那「こんなんじゃなかった」の爆弾を受け、凛は凛で「人生にお前はいらない」の反撃弾を受け、二者間における確定的な歪みが生じてしまったんだな、と解釈していました
それぞれ異なった兄弟の「愛していたのに」vs「愛していたのに」が最悪の衝突を起こした結果があの夜ですから、ああこの現状の関係構築が引き起こされても仕方ない、いつかはきちんと戻ると願っているからね…くらいに肯定のできる、少年二人の人生の積み重ねに基づいて理解のできる関係性だった




私はそんな二人、そしてそれによって形成された凛の自我を愛していたのに
275話で全部壊れちゃった






1.凛の貫いていた鋼の自我はどこへ?

前提、潔世一は凛の運命ではありません
そして言葉通りに潔は凛ではないし、凛も潔ではありません
愛も理解もないところに好意は存在しえないのです

二次選考で凛が蜂楽廻にぶつけた「誰かを探すサッカー」への嫌悪感にはじまり、U20前後までの確固たる「兄を殺して俺も死ぬ」のねじれた強い自己意識、まあまあ最近の「潔も殺す」まで、全体感としての「誰かとともにあることの不快感、だからこそ誰も懐に入れず、自分の人生目的はすべて一人で自分で達成し完結させる」の10代のもはや痛々しいとすらいえるほどのデカい彼の自我を愛していたのですが、謎の集合宣言から雲行きが翳り、275話で何が起きたか"""""前述の全てが矛盾して破綻、そして壊れた"""""ため、愛情、鬱。限りない鬱の悪化以外に表現ができない程度の、もはや謎。

凛が毛嫌いしたこと、凛がなぜかやりだした275話。困惑。
彼が貫き走り抜いてきた信条による意識がこれまでの270話程度で形成されていたのであれば、先週から我々が見ている凛は誰なのだろうか?と感じる程度の矛盾があるように思えますけど、どうなんでしょうか

もとよりライバルポジションのさだめとして凛は潔の対極に置かれた演出ギミック的動作をさせられている節はありますから、どうしても潔世一の活躍の食い物にされる展開が訪れることは理解に平易ながら、275話における「冴を食い破って現れる潔」の表現、そしてそれをどうやら「肯定的に捉えてしまった凛」の構図はとてもではないが私の頭に落とし所が存在できず、
「ああ・・・ああ、信じていた凛の魂はここで今、主人公ツエー!のためだけに死んだんだ」と絶望的に思考解釈がすべて崩れ落ちてしまって今に至ります


今週以降観測する凛ははたして一体誰なんでしょうか 私は彼を糸師凛として見れるんだろうか





2.妙な蜂楽廻とのシミラー舞台演出、気分不良のノスタルジー

世界に来てくれたから一人で強くなる道を選んで大人になった蜂楽廻
275話で潔が世界に来て突然消えたこれまでの凛の魂

前提条件、潔世一を軸の中心に置いてプラスに振り切った位置にあるのが蜂楽廻、マイナスに振り切った位置にあるのが糸師凛であると私は解釈しているし、まあおそらく読んでいる人間は基本的にそうだと考えています 変な呼び方がついてるくらいなんだから


10巻84話「初期衝動」、好きですよね?私は大好きです。あれがあったからこそ孤高の強い男になった蜂楽廻を愛していますし、深部が似通ったソコとココを推しているわけですからね。
・・・で、275話の演出、ね・・・・・・・・・

あれが84〜85話のシミュラークル、いわゆるコピー、意図的演出である事には違いないはずなのですが、個人的に解釈齟齬が大きすぎて絶望堕ちしています。
この展開からSAW1級の怒涛のどんでん返しで潔をひっくり返してでも「お前じゃいかん!!冴を殺さなやっぱ俺の人生と違うんや!!!!」と士道クンもドン引きするくらい凛が独りで爆走し始めたら私は大手を叩いて酒瓶をあけますが、まあ、ないでしょうね。あと一点しかないんだもの…

蜂楽廻にとって潔世一は「初期衝動」、つまりはじまりのエゴのフックとトリガーになったわけですが、凛の初期衝動としてのフックは世界一かっこよかった幼少冴のサッカーであり、トリガーも同様に冴とのサッカー、または夜雪の一件であると解釈していたため妙にじわじわとメンタルをここ数話で「やっぱ蜂楽の時と似せてんな…」と削られ続け、とうとう275話で潔にやっぱりというか、結局全てを持っていかれてしまって大泣きしているいい歳の哀れなオタクが完成しました

蜂楽と演出全く同じにする必要性、あった?
ぜんぜんちょっと嫌な感じの懐かしさを私は感じたので、あれが気持ちいいと思って編集がぶつけたのだとしたら・・・マジ?


冴をなかったことにするかの如く主人公が大きな存在になっていくこと、そしてそれを肯定的に捉えてしまった凛の事実が怖くて怖くて仕方なく、今後もう凛が飲み込まれていって結局潔の構成要素のひとつとなり得てしまうのではないかと怯えるしかない事実が心臓に結構キています こんなノスタルジーの浸り方嫌だよ





3.どうしても起きる主人公マンセー

なんかもう、仕方ないよね 制作サイドは結局潔かそれ以外みたい


スポーツ漫画において、主人公つよい♡すごい♡ハーレムの構図を形成されるのは当然であり必然ではあるけれど、その輪に入るのはあくまでも潔世一をもとより肯定的に見ていて、プラスの感情が少なからずある人間にのみ適用されるべきではないか?との考えが最低条件として存在しています。だからこそ現状のドイツ組における潔神輿には目をつぶってでも全面肯定するしか読者はするべきではないし、國神くんが別の方向から道を歩もうとする意思を応援するべきなのも理解はできます。当たり前でなくてはいけない要件だと思いますからね。
ただし凛においては初っ端からの思考方向の相容れなさ、根本的にチーム違う、運命の設定が互いに異なるなどからどうしても私の理解の範疇の外側になってしまい…
う〜ん 正解を教えてください





4(3-2).結局潔の運命ってなんだったの?

あんま275話関係ないです、個人的な思想と意見の話

やたらとブルロが重用する「運命の相手」、意味合いと関係性がそれぞれ存在しているとして、凪と玲王はわかる。凛と冴もわかる。過去譚に基づき、蜂楽が潔によって大人になったから運命だったのもわかる。
でも今は・・・潔の運命って何?

現状出会う人間全部全部潔のものみたいなオチ方をしていて、彼が関わればすべての人間は従属する、くらいの魔王っぷりを発揮されている今、彼にとって蜂楽ってどんな存在なのか逆にものすごく気になっていて眠れない。私は「深層の理解と愛がなければ魂を互いに預けてはならない」と考えているため完全にいさ/ばちの人間ではありませんが、ここまでくるとあの二人の現行の感情のやりとりすら見たくなってきています キャラソン出す前に会話出しーや!

蜂楽にとっては人生を変えてくれた大切な存在であるまま一生が進行してきっと死ぬまでそこに優しい気持ちがあるけど、潔って蜂楽と出会った時から何考えてるのか正直わかんないところあったんだよな。

正史潔、きっと今後ふつうに同級生あたりで手堅く彼女作ってふつうにいい感じの年齢で結婚して子どもとか作って、ふつうに平均的なところで引退して指導に回って、いい感じに普通の勝ち組人生全うするんでしょ?蜂楽はそんな事絶対できないし(できるわけないだろ)、潔に出会えた事実だけでもずっと大切に抱えて生きていくのにね ああ…

凛も普通の人生無理だよ、理解があるな・・・ちょっとどう?
カプ厨の意見です 気にしないで


275話で確定したように、潔が重要なファクターとして作用する人物として凛も蜂楽も存在させちゃったものだから、余計にわからなくなってきて困っちゃった。
他人のことがどうでもいいのって本当は誰なんでしょうね。凛は自分以外見ていられない人生焦燥って感じを受けますし、潔は自分が一番大切って感じで受け止めています





5.でもまだ完結してないからね

こんなんメモしといてアレですけど、未完のフィクションに混乱してても意味ないのはわかってますからね、いい大人ですから…

来週で試合終了だと思いますが、とんでもないド級の凛オンステージになること、彼がまた破壊衝動で世界を壊すことを望んで水曜まで眠ろうと思います
チームフランス、個のステ高くて運用によってはとんでもないバケモノサイクルでフルタイムガン回しできるはずなのに主人公がいないというだけであまり深く掘りまくっていただけなくて悔しいです。結婚するなら斬鉄一択なので個人的には毎週斬鉄見たいし…



何が言いたいかわかんないね。
凛のことなんもわかんなくなっちゃった、来週に期待!
みんな元気に生きようね。凛の寂しがりやさんめ!



ここまでスクロールした酔狂な人、大好きです、愛しています。わかるよって人いたら虚空に頷いてください。
275話鬱でマジでアカウント消しそうだから…人命救助だと思ってぜひね…

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