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大阪・ミナミの人気ラーメン店「金龍ラーメン道頓堀店」が設置した龍の立体看板について、運営会社は23日未明、隣接地にはみ出していた「しっぽ」部分を撤去した。隣接地の所有者が撤去を求めた訴訟で、請求を認める判決が確定していた。
立体看板は1992年頃の設置で、店舗正面の北側上部に龍の本体があり、しっぽが西側の壁から飛び出していた。この日午前1時30分頃、通行人らが見守る中、立体看板の制作者らが電動カッターでしっぽを切断。その後、新たに龍の目に「涙」を取り付けた。
運営会社は「しっぽは断腸の思いで切除することになったが、お客様の目印として愛されてきた看板をこれからも大切に守り続けていく」とのコメントを出した。しっぽの活用方法は未定という。
看板を巡っては、隣接地が通路として使われており、所有者が「建物を新築予定だが、使用を制限される」と越境部分の撤去を求めて提訴。昨年10月の1審・大阪地裁判決は、しっぽなどが越境していると認定し、撤去を命じた。5月の2審・大阪高裁判決もこれを支持し、金龍側は上告を断念していた。