「熱中症のほうがむしろ命の危険」...《新型コロナ第11波》とまるで「オウム返し」のように危機をあおり続ける「メディアの不見識」

週刊現代 プロフィール

「重い夏風邪」程度の新変異株

前述したように、コロナ感染者数が増えているとはいえ、特別に恐れる必要はないという。

 

「今は変異株『KP.3』が流行しているといっても、主な症状は発熱や喉の痛みなど、『重い夏風邪』程度のことが多い。患者が増えれば中には亡くなる人も出てくるかもしれません。ただ、現状では、ウイルスが検出されても本当に新型コロナが直接的死因なのか、それとも他の原因で亡くなったのかはわからない。ピーク時のようにみなが新型コロナで亡くなっているといえる状況ではない。

『高齢者や持病のある人は気をつけましょう』とよくいいますが、そのような人たちが危ないのはコロナに限ったことではなく、夏風邪も含めどんな感染症でも同じです。新聞やテレビなどのマスメディアに出演する専門家も不用意に危機を煽るべきではありません」

危機を煽るのがマスメディアの習性とはいえ、いい加減にやめるべきではないだろうか。

後編『「手の消毒は逆効果」「ビニールカーテンは無意味」…日本人が知らない「新柄コロナは空気感染」という事実』に続く。

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