開心那、スケボーもファッションも「格好良く」銀メダル…東京五輪から20センチ伸びた身長「パワーとスピードが出せるようになった」

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 真っ白なシャツを全開にして、へそ出しスタイルで駆けた。日本勢史上最年少のメダリストになって3年。スケートボード女子パークの 開心那ひらきここな 選手(15)が再び、パリ五輪で銀メダルに輝いた。スケボーでもファッションでも、格好良さを追い求める高校1年生は言った。「自分を出し切った。過去イチうれしい大会です」(上田惇史)

スケートボード女子パークで銀メダルを獲得した開心那選手(6日、パリで)=松本拓也撮影
スケートボード女子パークで銀メダルを獲得した開心那選手(6日、パリで)=松本拓也撮影

 あの夏から身長は約20センチ伸びて1メートル70になった。施設で滑っていると話しかけられることが増えた。変わらぬ思いがある。「格好いいスケーターになりたい」

 拠点とする地元の北海道の屋内パークで、ほぼ毎日滑る。冬場は霜焼けになりかけながら、ひたすら練習した。母の美奈子さん(47)は「『環境を言い訳にしたくない』という思いがあるんでしょう」と話す。

スケートボード女子パークで銀メダルを獲得した開心那(6日、パリで)=松本拓也撮影
スケートボード女子パークで銀メダルを獲得した開心那(6日、パリで)=松本拓也撮影

 すり鉢状のパークの縁を巧みに使う。ボード裏の車輪をつなぐ金具部分で縁を削るように滑る「ノーズグラインド」が代名詞だ。

 身長の急激な伸びに苦しむケースもあるが、「悪くなったことは何もない。パワーとスピードが出せるようになった」。昨年10月には世界選手権で初優勝し、五輪出場レースを日本人トップで制した。

 こだわるのは、滑りだけではない。おしゃれ好きな母の影響でファッションにも気を配る。普段の大会では、細身のデニムパンツに短めのシャツを合わせる。

 「身長が高いと、すらっとして見えるから、得かもしれない」。韓国のアイドルが好きで、大会前に音楽を聞いて気持ちを高め、髪形を参考にしている。

 大会に出るため世界各地を転々とする生活で、高校は通信制を選んだ。制服姿で登校することに憧れ、クラスメートと修学旅行にも行ってみたかった。

 母からは「修学旅行以上のことしてるじゃん」と笑われた。練習拠点の仲間たちは「高校3年間ちゃんと勉強して頑張ったら、自分たちが『修学旅行』に連れていってあげるから」と約束してくれた。

 大会前、こう宣言した。「東京では奇跡的に銀メダルを取れたので、パリでは絶対1位を取りたい。全世界の人に、格好いいと思ってもらえる滑りをしたい」

 決勝の最後の試技は3位で迎えた。得意の「ノーズグラインド」を決め、ミスなく滑り終える。何度も両手を青空に突き上げ、ライバルと抱き合った。

 優勝にはわずかに届かなかったが、2位に順位を上げた。同じ銀でも、満足度は東京を大きく上回る。「今回は出したいものを全て出せて後悔はない。ハッピーです」。表彰台でにっこりとほほ笑んだ。

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