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アカイシサンショウウオなど国内の動植物32種について、環境省は24日、種の保存法に基づいて捕獲や譲渡などを規制する「国内希少野生動植物種」に新たに指定すると発表した。サンショウウオなどがインターネット上で取引されるケースが増えており、歯止めをかけたい考え。施行は来年1月24日。
今回指定されるのは、絶滅危惧種の小型のサンショウウオ類26種、二枚貝のカワシンジュガイ類2種、カドハリイなど植物4種。
計32種のうち、アカイシサンショウウオやツルギサンショウウオなど7種は、原則として捕獲や譲渡ができない。
オオダイガハラサンショウウオやカワシンジュガイなど残り25種は、販売目的での捕獲、譲渡や取引が禁止される一方、研究や保全目的の捕獲が可能な「特定第2種」に指定される。
サンショウウオ類は近年、ネットオークションなどでの取引件数が増加傾向にあり、販売目的の大量捕獲が問題視されている。環境省の調査では、2015年度に約100件だった取引数が20年度には約350件に、取引個体数も約400匹から約1000匹に増えていた。カワシンジュガイ類はタナゴなどの観賞魚が卵を産み付けるため、取引されているとみられる。