不適切投稿で判事罷免、弁護団「判事は他者の感情を理解できない障害」…裁判長「3分の2ギリギリ」

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賛同「ギリギリ」

 弾劾裁判ではこれまで、岡口判事を除いて9件(8人)が訴追され、7件(7人)で罷免の判断が示された。平成以降の3件は児童買春やストーカー事件などで有罪が確定しており、刑事事件化されていない岡口判事のケースとは異なる。

 裁判長を務めた船田元衆院議員は判決後に記者会見し、自身を含む12人の裁判員のうち、罷免に賛同したのは「(罷免に必要な)3分の2ギリギリだった」と明かした。刑事罰を科される行為ではないことなどから議論が難航したとしたものの、「結論はどこに出しても問題がない、自信のある内容だ」と話した。

 ベテラン裁判官は「裁判の信頼確保のため、裁判官には高い職業倫理が求められる。SNSへの私的な投稿で裁判の当事者らを傷つけることは許されず、罷免はやむを得ない」と話し、最高裁の徳岡治・人事局長は「裁判官が改めて職責の重さを自覚し、国民の信頼にこたえていくよう努めたい」とコメントした。

 一方、弁護団は「乱暴な結論だ」と批判。野間啓弁護士は会見で「動機や目的を問わず、読んだ人が傷つけば罷免されるのなら、SNSを続けたい若い世代は裁判官になりたくないと思うのではないか」と述べた。

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