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26日午前11時15分頃、熊本市西区春日2、熊本市電田崎橋―二本木口電停間で、熊本駅方面に走っていた電車(2両編成)が脱線した。乗員乗客計4人にけがはなかった。市交通局は重大事故として九州運輸局に報告し、原因を調べている。
市交通局によると、脱線した場所は単線のレールが複線に分岐する地点。電車が通過した際に50歳代の男性運転士が異音と衝撃を感じて停車させた。運転士が車両を約10メートル後退させたところ、車輪がレールの上に戻ったという。
ドライブレコーダーの映像や脱線痕などから、前方の車両の車輪が脱線して約5メートル走行したとみられる。現場保全のため同区間を運休した。
市電では今年に入って事故につながる恐れのある「重大インシデント」や運転士の操作ミスによるトラブルが相次いでいる。同局の松本光裕次長は記者会見で「再発防止に取り組む中、事故が発生したことを厳粛に受け止めている」と陳謝した。