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全国の警察に昨年届け出があった認知症の行方不明者は延べ1万9039人(前年比330人増)で、11年連続で過去最多を更新したことが警察庁のまとめでわかった。
警察庁によると、昨年の認知症の行方不明者は男性1万597人、女性8442人。都道府県別では兵庫が2094人で最も多く、大阪2016人、埼玉1912人、神奈川1843人、愛知1577人、東京1214人などだった。
自治体によるGPS(全地球測位システム)端末の貸与が広がっており、GPSがきっかけで発見された人は、昨年下半期だけで計71人に上った。群馬県の女性(当時69歳)が靴に入れた貸与端末から東京都内で見つかったケースもあった。
不明者の7割にあたる1万3517人は当日に所在が確認されたが、1か月以上かかった人も39人いた。死者は前年以前の届け出分も含めて553人だった。警察はドローンも活用して捜索態勢を強化している。