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今月末で150年の歴史に幕を下ろす奥州市立黒石小学校で16日、閉校式が行われた。全校児童のほか、卒業生や保護者らが出席し、慣れ親しんだ学びやに別れを告げた。
黒石小は1873年に開校し、これまで約4700人の卒業生を送り出した。今年度の全校児童は26人と、近年の児童数減少により、新年度に同市立姉体小と統合することになった。
この日体育館で行われた式典には、歴代校長や元教職員など約260人が参加。児童代表が「お別れの言葉」を述べ、校長が校旗を返納した。式典後には、在校児童によるよさこいソーランや蘇民太鼓などが披露され、最後は「黒石小学校ありがとう」のかけ声とともに、創立150年にちなんだ150個の風船が空に放たれた。
同小6年の男子児童(12)は「6年過ごした学校がなくなるのはさみしいけれど、仲間思いな黒小卒業生として、中学校でも友達をたくさん作りたい」と名残惜しそうに話した。
閉校記念事業の実行委員長を務めた卒業生の高橋力さん(75)は「地域のシンボルである学校の閉校は悔しくさみしいが、多くの協力で式を無事に終えられたことに感謝したい」と語った。