市長選でポスターを制作してもらった印刷業者からも提訴されている。石丸氏は公費負担分の約35万円を代金とする合意があったと言い張っていたが、結局こちらも約73万円の残金を踏み倒した事実が認められ、敗訴した(二審も敗訴して上告中)。
石丸氏の発言を見ていて感じるのは、おかしな表現だが、一貫した支離滅裂さである。本人はことあるごとに「すべて計算づくです」と自らの計算高さをアピールするが、計算でやっているとしたら計算違いばかりということになる。
もはや言ったもん勝ち状態
そのほか、個別の政策論議においても石丸氏の感性は常人とは大きく異なる。例えば、約10年間続いた婚活事業を廃止したときに、その理由として挙げたのは、
・結婚という極めて個人的な話に公が関与する理由は本来ない
・婚活事業は結婚に対する強迫観念を助長する害悪
・LGBTなどマイノリティーへの配慮を欠く
というものだった。
市が婚活事業をして憤るLGBTがいるとは思えないし、結婚したい人をサポートすることがなぜ強迫観念を助長するのか理解することは難しい。そんな声が本当にあるのかと議員に問われた石丸氏は、逆に「強迫観念を助長しない証明」を相手に求めるという間違った論法で議員を“論破”した(トホホ)。
このような、逆質問による責任転嫁も石丸氏の得意技だ。