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福山 革靴など愛用品展示
福山市ゆかりの第78代内閣総理大臣・宮沢喜一氏(1919~2007年)を顕彰する記念館が25日、市松永はきもの資料館内にオープンし、関係者ら約100人が参列して式典が開かれた。
家族から預託された28点で、1951年のサンフランシスコ講和会議に大蔵省(現財務省)職員として随行した際の公用パスポートや手帳、英語辞書、革靴(24・5センチ)などが飾られている。この日は長女の啓子さんと夫のクリストファー・ラフルアーさん、孫で俳優のエマさんも訪れ、宮沢氏の愛用品を懐かしそうに見ていた。
啓子さんは「オープンを一番喜び、感謝しているのは父。皆様と一緒にいないのは大変無念ですが、どこかで見届けているはず」とあいさつ。エマさんは、日本の戦後政治史の節目に立ち会った宮沢氏の足跡を改めて認識。「やさしいおじいちゃん」とは、同一人物でないような思いを抱きながら見て回ったという。
宮沢氏は東京生まれだが、父親の裕氏が福山市出身で、今も生家が残っている。
入館料300円。金曜~日曜、祝日の午前10時~午後4時開館。問い合わせははきもの資料館(084・934・6644)。