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栃木、長野、群馬、福島4県の山あいの民家で相次いだ強盗事件で、1件目の栃木の事件で奪われたキャッシュカードによって、発生から約5時間のうちに計数十万円が引き出されていたことが捜査関係者への取材で分かった。栃木県警などの合同捜査班は、同じカードでさらに現金を引き出そうとした窃盗未遂容疑で逮捕したベトナム国籍の男(25)らが関与した疑いがあるとみて裏付けを進める。
捜査関係者によると、1件目の事件は栃木県日光市で4月30日午前0時頃に発生。一人暮らしの男性(75)が財布やカードを奪われ、午前5時頃までの間に、複数箇所の現金自動預け払い機(ATM)でカードが使われ、数十万円が盗まれた。一度におろせる金額に限度があるため、移動しながら引き出していたとみられる。
男は午前5時頃、同じカードを使い、栃木県佐野市内のコンビニ店のATMで現金を引き出そうとしたとされるが、この時には、男性の通報を受けてカードの利用停止措置が取られていた。
合同捜査班は17日、男ら2人を窃盗未遂容疑などで宇都宮地検に送検。3県警の合同捜査班に同日、福島県警も加わった。