天皇皇后両陛下か秋篠宮家か
かつて入札談合や随意契約の不透明性・非効率性への批判が高まったことから、宮内庁に限らず、各省庁では業務に関連する物品の購入は「一般競争入札」で行うのが原則だ。たとえば宮内庁は、御料牧場のワラや牧草など、さまざまな物品を毎年競争入札によって購入している。
しかし、'22年より前の資料を精査しても、特定の医薬品を宮内庁がこれだけ大量に購入したことは一度もない。
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当然、「インフリキシマブ」の納品先は宮内庁病院だが、その購入目的について、元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司氏はこう推測する。
「皇居内にある宮内庁病院は天皇や皇族のための病院ですが、宮内庁や皇宮警察本部の職員のほか、参観者や勤労奉仕団の人などが利用することもあります。どなたに、どういう病気のために処方しているのかはわかりませんが、公費で薬を購入していることを鑑みると、宮内庁病院の役割からして、両陛下や秋篠宮同妃両殿下に処方している可能性も当然あるでしょう」
天皇皇后両陛下か、それとも秋篠宮家か……。「インフリキシマブ」が使用されるのはいずれも深刻な免疫異常、しかも中等から重度の場合であるだけに、もし本当に両家に罹患者がいるとすれば国家の一大事だ。
はたして宮内庁の取材回答とは――。つづく後編記事『小室圭さん「金銭トラブル」の1年後から…宮内庁が「潰瘍性大腸炎の薬1500万円も購入している「衝撃すぎる理由」』では、「菊のカーテン」の内側にさらに迫ります。
「週刊現代」2024年5月11日号より