肝付町では
特集「はやぶさ帰還ーLAST Missionー」
「はやぶさ」が地球に帰還するにあたり、肝付町では「広報きもつき」の2010年3月号から「はやぶさ帰還ーLAST Missionー」として特集を組み、川口淳一郎プロジェクトマネージャーをはじめとするJAXAの方々から私記等を寄稿していただいたきました。
- 2010年3月号 はやぶさの帰還予定について
- 2010年4月号 はやぶさの帰還とカプセルの再突入・回収にむけて(川口淳一郎プロジェクトマネージャ)
- 2010年5月号 「はやぶさ」、そうまでして君は。(川口淳一郎プロジェクトマネージャ)
- 2010年6月号 「はやぶさ回収チーム」いざオーストラリアへ(回収チーム並木道義氏)
- 2010年7月号 「はやぶさ帰還について」(川口淳一郎プロジェクトマネージャ)
庁舎に掲げた懸垂幕と花束の贈呈
町をあげての祝福
肝付町地域女性団体連絡協議会(旧内之浦町婦人会。射場の選定中だった昭和36年の頃から食事の仕出しや千羽鶴の贈呈などを行い支援してきた。)では、「はやぶさ」のカプセルが帰還を果たし、一夜明けた6月14日に内之浦宇宙空間観測所を訪れ、花束の贈呈を行いました。
また、肝付町宇宙空間観測協力会では、役場本庁舎と支所に帰還を祝う懸垂幕を設置し、JAXA本部への祝電を送るなど、町をあげての祝福ムードに包まれました。
「はやぶさ」の里帰り
展示されたカプセル
川口淳一郎プロジェクトマネージャ
「はやぶさ」のカプセルが地球に帰還してから約半年ー。
2010年(平成22年)12月4日、5日の2日間にかけて、「母港」内之浦宇宙空間観測所でカプセル等の特別展示が行われ、県内外から実に多くの方々に来場いただきました。
展示された部屋はM(ミュー)組立棟のクリーンルーム。ここは、M-Vロケット5号機に搭載される前、「はやぶさ」が実際に組み上げられた場所です。まさに「はやぶさ」のふるさとにカプセルは戻ってきたのです。
実は、この年は日本初の人工衛星「おおすみ」を内之浦から打ち上げて40周年を迎える節目の年でした。この40周年記念行事に、例年行われる施設特別公開、そしてカプセル等の特別展示を同時開催したものでした。
展示内容
・インスツルメントモジュール
・搭載電子機器部
・パラシュート
・エンジニアリングモデル
・前面ヒートシールド
・背面ヒートシールド
また、記念講演等についても、宇宙ファンならずとも聞きたくなる豪華な方々により行われ、多くのファンが耳を傾けました(敬称略)。
・秋葉鐐二郎(JAXA宇宙科学研究所名誉教授)
・的川泰宣(JAXA宇宙科学研究所名誉教授)
・山田哲哉(JAXA宇宙科学研究所准教授)(はやぶさカプセル制作担当)
・川口淳一郎(JAXA宇宙科学研究所教授)(はやぶさプロジェクトマネージャ)
・峯杉賢治(JAXA宇宙科学研究所准教授)(内之浦宇宙空間観測所所長)
意外と知られていないこと
「イトカワ」の地名
「はやぶさ」が目指し、タッチダウンに成功した小惑星「イトカワ」。この「イトカワ」には、国際天文学会(IAU)が正式承認した地形名称が17ありますが、実は肝付町に関連する名称が3つも付けられているのをご存知ですか?遥か彼方にある小惑星に馴染みの地名があると思うと、親近感が沸いてきますね。
1.内之浦(Uchinoura Regio)
2.大隅(ohsumi Regio)
3.宮原(Miyabaru)
最後の通信と内之浦
「はやぶさ」が大気圏に突入する前に通信が行われたのは、内之浦宇宙空間観測所の34メートルパラボラアンテナです。ラストミッションとして撮影した地球の画像データは、内之浦で受信したものなのです。データの送信中に、「はやぶさ」が地平線の山の影に隠れたことにより通信が途切れ、受信を完了できなかったのだそうです。
「はやぶさの日」制定
「はやぶさ」の偉業を称え、平成24年で友好交流25周年を迎える、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設がある4市2町で組織する「
銀河連邦」(相模原市、能代市、大船渡市、佐久市、肝付町、大樹町)では、「はやぶさ」の開発、運用に関わった人々の「あきらめない心」、「努力する心」を全国の方々に伝え続けていこうと、6月13日を「はやぶさの日」と制定しました。
「はやぶさの日」の制定の概要
1 記念日名
和文:はやぶさの日、英文:HAYABUSA DAY
2 記念日の日付
6月13日(平成24年5月28日にから認定を受け登録)
※日本記念日協会:1991年に設立され、約650団体が記念日登録を行っています。
3 制定者名
銀河連邦【構成団体:相模原市(神奈川県)、能代市(秋田県)、大船渡市(岩手県)、佐久市(長野県)、肝付町(鹿児島県)、大樹町(北海道)】
4 申請者
銀河連邦本部【銀河連邦サガミハラ共和国(相模原市)】
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