2012.04
27
Friday
M:はい!百々和宏です。こんばんはー。
H:こんばんはー。よろしくお願いします。ありがとうございます、夜遅くに。
M:いやいやいやいや。
H:今日は百々さんに色んな話を教えて頂きたいのですが、まずはジャブ程度に…。
M:失敗…言える事言えない事たくさんあるんですけど、広島でライブツアー中に…地方に行くとお酒がおいしいじゃないですか。で、広島で飲み過ぎまして、ちょっと世界を牛耳ってる気分になり…。
H:…(笑)。ありますよね。
M:あるでしょ?で、通りで自転車にぶつかったんですよ。
H:人が乗ってらっしゃる自転車に?
M:ううん。停めてある自転車。で、やっぱ広島じゃない?だから、ケンカ売られたんだと間違って、その自転車にケンカを挑んで負けたっていう…。
H:!(笑) それは…口ゲンカじゃないですよね?殴り合いでもない…。
M:殴り合いというか、掴みかかったつもりがそのまま一緒に倒れて、前歯が3分の1欠けた…。
H:えぇーっ!?
M:で…そうそう!今思い出した!(笑)そのとき後ろにいたメンバーが写真を面白がって撮ってて、正に今日リリースの「窓」の(歌詞カードの)中に…
H:これなんですね!ほわー…!
M:激写。正に自転車と格闘して負けた瞬間が写真に収まってるんですよ。
H:なるほどー。これは帯のウラもそれの写真って事ですか?
M:それはまた別の時に負けてる写真です…(苦笑)。
H:!(爆笑) わかりました…。
00:32 百々和宏 | クラクラ with 原田郁子<クラムボン>
M:今日がリリース日なんで…セールス如何によるかな?
H:!(爆笑) そもそも、ソロっていうのはずっとやりたかった事だったりするんですか?
M:やりたいっつうか…MO'SOME自体激しい曲がたくさんあって、疲れるバンドじゃないですか?好きな音楽はそれだけじゃないんで。ユルいヤツもたくさんやりたいなって気もあり。でもMO'SOMEでそれを追求してもな…ってのもあるんで。まぁいつか…と思いながら。
H:じゃあ曲は今回10曲と付録が付いてますけど、いつ頃から書き溜めてたんですか?
M:ここ5~6年くらいに…ボツ曲と言ったらアレだけど、MO'SOMEじゃやれないだんだん溜まってきた曲を出したって感じ。
H:へー!じゃあ足掛け5~6年掛けて作ったっていう。
M:そう。で、ここ1年くらいで歌詞を乗っけて、ソロアルバムとして出したっていう。
H:オレ、すげぇ好きなレコードなんですよ。最高のレコードじゃないですか。
M:ありがとうございます。
H:しかもMO'SOMEのイメージで、百々さんの「窓」のジャケットを見たらぶっ飛ぶと思うんですよ。「おや?」という感じですね。
M:(笑)。ギターがおでこに…
H:ホントだ!全然気付いてなかった…。でも、フワフワしてるから何でもありかな?って感じですね。
00:39 百々和宏 | ながいおわかれ
H:何かウエノさんのお話がちょっと…(笑)。
M:いや、えっと…今回ソロアルバムを作るって話を色んな人にしてて。自分でもどういうアルバムにするかまだ決まんない頃に…と言いつつも、挙がってくるデモはこんな感じで割とユルいというか。ナイーブで、家で1人ポロロンとやるようなアルバムになりそうだな…と思いつつ、色んな人に話をしたら何人かは「やりたい」って言って。「オレにやらせろ!」と。1番うるさかったのがウエノコウジ先輩で…「ギャラはいらない。飲み代でいいからやらせろ!オレはおマエとやりてぇんだ!」って(笑)。
H:(笑)。嬉しいですよね。
M:嬉しいじゃないですか。まぁでも、あの人が入ったら…あと、もう1人「やりたい!」ってエラい言ってくれたのが、中村達也さん。で、3人でやっちゃうと、ある程度音楽が決まっちゃう…(笑)。
H:…そうですね(笑)。
M:「1!2!3!4!バーン!ジャカジャーン!!ギューン!!!」みたいな。「いや…そうじゃないんです…。」つって…。
H/M:(爆笑)
H:なるほど…でも、とても嬉しいですね。で、ちょっと話が変わっちゃうんですけど、百々さん最近造園業をやられてらっしゃるそうで。
M:そう。ここ2年くらい。
H:それは一体…ミュージシャンが造園の世界へ…。
M:何か一言で言うと、「男になりたい!」っていう感じが…。
H:あぁ…男らしいですよね。
M:道を1コ追求したいな…っていうのがあって。まぁ音楽もありつつ、何かできんかなと思ったので、紹介で。ミュージシャンで、色々聞くと結構造園業いらっしゃいますよ。有名な人もやってる。
H:えー!そうですか!?その話は後々お伺いさせて下さい。で…実は、もうニュースが駆け巡ってると思うんですが、Dragon Ashの馬場(育三=IKUZONE)さんが亡くなられまして。よくオレ、フェスでご一緒したりお酒を一緒に飲む機会があったりして。凄いシャレた気な人だったんですよ。いい先輩で。今日はリクエストを頂いてて。自分としても1曲お掛けしたいなと思っています。↓
00:45 Dragon Ash | Fantasista
00:50 百々和宏 | Sad Vacation
H:(百々さんの)ソロのツアーが…。
M:一応、百々和宏とテープエコーズっていうバンド編成で回ります。「社会の窓」ツアー。皆さんよろしくお願いします。
H:ありがとうございます。最後にメッセージがあれば是非。
M:いやもうね、「窓」買ってくれ!(笑)
H:でもホントにいいレコードだと思いますけどね。
M:1人でボォ~…っと聴くのにいいかな?って感じなので。
H:じゃあこの後もネットコーナー用の雑談も続くのでお楽しみにして下さい!馬場さんのご冥福を心よりお祈り致します。何とも語れないですけどね…。今日はありがとうございました!
M:ありがとうございました。
FAKE TALES OF CHIBA Z(放送後記)
H:今日はありがとうございました。
M:いえいえ。ありがとうございました。
H:今日は(番組の進行が)駆け足になっちゃって…。
M:ちゃんと時間守れるってエラいなぁと(笑)。
H:いや、たまに守れなくて…以前、最後のメールで「うわ!読みきれない!ごめんなさい!」って終わっちゃった事がありましたけど(苦笑)。造園のお話はとても興味がありまして…今はそんなに頻繁に行かれているワケじゃないんですか?
M:行ってもねぇ…夏前から年内いっぱいまでなんで。そんなにガッツリも入れないし、バンド動いてる時はやれないし。
H:造園を…そうか、まずはその職業を理解できない人がいるかもしれないですよね?
M:言ったら『木の床屋さん』みたいな。
H:ですよね。お庭の木を美しく調えたり…。
M:まぁ庭造りとかもあるしね。岩を並べたり。
H:よく1番簡単に言うのは、丸いお饅頭みたいな…何だっけ?(笑) 緑色の、日本庭園によくある…木なんですよね。わーっ!って生えてきたヤツをキレイなお饅頭みたいにする…。
M:あぁ、坊主みたいな感じね。
H:オレも1回やったことあるんですけど、難しいですよね。
M:アレね、やっぱりセンスを問われるみたいで。親方曰く「教えてもできないヤツはずっとできない!」って…。
H:(笑)。オレは造園はちょっと無理かもしれない…。
M:でもね、音楽に近い人とか、クリエイティヴな職業というか。だから、同じ木を切ったとしても、どんなにうまい人が5人集まったとして切ったとしたら、みんな別々の形になるのね。どの枝を切るかはその人のセンスで、正解がないのが面白い。
H:なるほど…。番組中にも軽くお聞きしたんですけど、そもそも造園の世界に行こう!という決断をしたのは、きっかけがあったんですか?
M:2年前くらいかな?そんなにデカいきっかけじゃないんだけど、音楽をこれからずっとやっていくのをこれから10年後、20年後…っていうのがね。ちょっと想像できんな…と思った時があって。最近この業界は調子がよろしくない、CDは売れないし、メーカーも大丈夫か?みたいな話をよく聞くじゃない?で、自分のやりたい音楽以外の事に…例えば「こういう事もやってくれ」「あぁいう事もやってくれ」とか。
H:あぁ…!純然とした音楽活動以外に、何か「アレやって」「コレやって」みたいな。
M:じゃないと食えない!みたいになった時に、「じゃあやります!」って言いたくない。そういう事もチョコチョコあって。
H:なるほどね…。どっちかと言うと基本、もっと純然と音楽をやるために、何か他の仕事があった方がいい、と。
M:そう。だからもう逆に、音楽は強く…と言うか、絶対に自分のやりたい事しかやりません!って言いたいな、と思って。
H:すげぇ腑に落ちちゃった。なるほど!だからってワケじゃないけど、いいですよ。
M:何かね、植木屋やりだした…って隠す必要もないし、色んな人に言ったりTwitterとかでも書いたりとかすると、「生活大丈夫なんですか?」って心配されるけど…(笑)。
H:なるほど、そういう方向に…。
M:何か逆に、音楽がどんどん強くなっていくモンで。「オレは男だ!」みたいな。
H:何となく分かりますよ。
M:良かったな…と思いますね。
H:とってもいいお話が聞けました。で、オレってソロを作った事がないんですよ。だから…
M:前飲んだ時に「作る!」って言ってなかったっけ?
H:それは…(笑)。酔っ払った勢いで言っちゃう事はたまにあるんですけど…どんな感じですか?全部一人でやるのって。
M:でもね、オレは細美君以上に適当人間なので。どっちかと言うと逆じゃない?音楽制作の時で言うと、凄い詰めて詰めて、自分を追い込んで追い込んで…。
H:や、できないんですよ。ホントに。曲もできないし。
M:でも完璧主義者じゃない?細美君は。オレは、バンドは結構…MO'SOMEは3人だし、3分の1でいいやっていう感じなんで、100%我は通さないね。どっかに逃げ道を残しておくとか。それでCD売れんかったら「他の2人が悪い!」とか…。
H:!(爆笑) まぁ(責任の)3分の1はオレだぜ?みたいな(笑)。
M:でも、ソロになるとそうも言ってられなくなるというか。
H:オレも作った事はあるんですよ。何曲か。で、自分が触れる楽器をチョコチョコいくつか重ねてみるんだけど、全部自分だとジャッジが効かなくないですか?「いいのか、それ?」っていう。
M:正にそれだね。分かんなくなる。つか、一晩掛けて録った音を1回寝てから翌朝聴いたら、オレ昨日何やってたんだろう…って。
H:毎日それの繰り返しですよ(苦笑)。
M:みんなそうだよね?(笑) バンドだとね、周りにジャッジしてくれる…
H:いいよ!最高じゃんコレ!って。
M:そうそう。いいよ!って言われたらこっちは嬉しくなるけど、1人で録ると特に…家とかでやるとさ、誰も「いいよ!」って言わないからテンションが上がんない…(笑)。
H:そうなんですよね。分かる。だから、そんな自分1人で作ったモノは結局、どこにも行かないというか着地しないで、フワフワしたまま終わっちゃうんですけど、今回の「窓」は凄い好きな感じで。
M:だからなるべく…あまり細かい事は気にしないように、ざっくりと言うか。その場の空気を収める事に徹するって感じでしたね。加工もそんなにしたくなかったし、ギターもミストーン出ても全然OK!みたいな。テイクがよければね。
H:なるほど…コレは是非皆さんにも聴いてもらいたいアルバムができました。オレも家のレコードラックに…面出しで置こうと思います。
M:(笑)。ありがとう!
H:ヘビーローテーションで。今日は本当にどうもありがとうございました!
M:ありがとうございました。
H:今度は酒を一緒に飲みたいです。
M:ね?(笑)
H:世界を牛耳った気分になりたいです。一緒に。
M:!(爆笑) 戦い挑んでいきましょう!
H:行きましょう。ママチャリに。
M:じゃあ細美君のソロを出す暁には、是非その写真を使って…(笑)。
H:あ、分かりました。5年とか掛かるかもしれないですけど…。
H:こんばんはー。よろしくお願いします。ありがとうございます、夜遅くに。
M:いやいやいやいや。
H:今日は百々さんに色んな話を教えて頂きたいのですが、まずはジャブ程度に…。
最近やっちゃった失敗談を教えて下さい。
M:失敗…言える事言えない事たくさんあるんですけど、広島でライブツアー中に…地方に行くとお酒がおいしいじゃないですか。で、広島で飲み過ぎまして、ちょっと世界を牛耳ってる気分になり…。
H:…(笑)。ありますよね。
M:あるでしょ?で、通りで自転車にぶつかったんですよ。
H:人が乗ってらっしゃる自転車に?
M:ううん。停めてある自転車。で、やっぱ広島じゃない?だから、ケンカ売られたんだと間違って、その自転車にケンカを挑んで負けたっていう…。
H:!(笑) それは…口ゲンカじゃないですよね?殴り合いでもない…。
M:殴り合いというか、掴みかかったつもりがそのまま一緒に倒れて、前歯が3分の1欠けた…。
H:えぇーっ!?
M:で…そうそう!今思い出した!(笑)そのとき後ろにいたメンバーが写真を面白がって撮ってて、正に今日リリースの「窓」の(歌詞カードの)中に…
H:これなんですね!ほわー…!
M:激写。正に自転車と格闘して負けた瞬間が写真に収まってるんですよ。
H:なるほどー。これは帯のウラもそれの写真って事ですか?
M:それはまた別の時に負けてる写真です…(苦笑)。
H:!(爆笑) わかりました…。
ソロでアルバムを出して、何か変化した事はありますか?
M:今日がリリース日なんで…セールス如何によるかな?
H:!(爆笑) そもそも、ソロっていうのはずっとやりたかった事だったりするんですか?
M:やりたいっつうか…MO'SOME自体激しい曲がたくさんあって、疲れるバンドじゃないですか?好きな音楽はそれだけじゃないんで。ユルいヤツもたくさんやりたいなって気もあり。でもMO'SOMEでそれを追求してもな…ってのもあるんで。まぁいつか…と思いながら。
H:じゃあ曲は今回10曲と付録が付いてますけど、いつ頃から書き溜めてたんですか?
M:ここ5~6年くらいに…ボツ曲と言ったらアレだけど、MO'SOMEじゃやれないだんだん溜まってきた曲を出したって感じ。
H:へー!じゃあ足掛け5~6年掛けて作ったっていう。
M:そう。で、ここ1年くらいで歌詞を乗っけて、ソロアルバムとして出したっていう。
H:オレ、すげぇ好きなレコードなんですよ。最高のレコードじゃないですか。
M:ありがとうございます。
H:しかもMO'SOMEのイメージで、百々さんの「窓」のジャケットを見たらぶっ飛ぶと思うんですよ。「おや?」という感じですね。
M:(笑)。ギターがおでこに…
H:ホントだ!全然気付いてなかった…。でも、フワフワしてるから何でもありかな?って感じですね。
H:何かウエノさんのお話がちょっと…(笑)。
M:いや、えっと…今回ソロアルバムを作るって話を色んな人にしてて。自分でもどういうアルバムにするかまだ決まんない頃に…と言いつつも、挙がってくるデモはこんな感じで割とユルいというか。ナイーブで、家で1人ポロロンとやるようなアルバムになりそうだな…と思いつつ、色んな人に話をしたら何人かは「やりたい」って言って。「オレにやらせろ!」と。1番うるさかったのがウエノコウジ先輩で…「ギャラはいらない。飲み代でいいからやらせろ!オレはおマエとやりてぇんだ!」って(笑)。
H:(笑)。嬉しいですよね。
M:嬉しいじゃないですか。まぁでも、あの人が入ったら…あと、もう1人「やりたい!」ってエラい言ってくれたのが、中村達也さん。で、3人でやっちゃうと、ある程度音楽が決まっちゃう…(笑)。
H:…そうですね(笑)。
M:「1!2!3!4!バーン!ジャカジャーン!!ギューン!!!」みたいな。「いや…そうじゃないんです…。」つって…。
H/M:(爆笑)
H:なるほど…でも、とても嬉しいですね。で、ちょっと話が変わっちゃうんですけど、百々さん最近造園業をやられてらっしゃるそうで。
M:そう。ここ2年くらい。
H:それは一体…ミュージシャンが造園の世界へ…。
M:何か一言で言うと、「男になりたい!」っていう感じが…。
H:あぁ…男らしいですよね。
M:道を1コ追求したいな…っていうのがあって。まぁ音楽もありつつ、何かできんかなと思ったので、紹介で。ミュージシャンで、色々聞くと結構造園業いらっしゃいますよ。有名な人もやってる。
H:えー!そうですか!?その話は後々お伺いさせて下さい。で…実は、もうニュースが駆け巡ってると思うんですが、Dragon Ashの馬場(育三=IKUZONE)さんが亡くなられまして。よくオレ、フェスでご一緒したりお酒を一緒に飲む機会があったりして。凄いシャレた気な人だったんですよ。いい先輩で。今日はリクエストを頂いてて。自分としても1曲お掛けしたいなと思っています。↓
H:(百々さんの)ソロのツアーが…。
M:一応、百々和宏とテープエコーズっていうバンド編成で回ります。「社会の窓」ツアー。皆さんよろしくお願いします。
百々和宏とテープエコーズ「社会の窓ツアー」
5月18日(金) 新宿 風林会館ニュージャパン
5月26日(土) 大阪 digmeout ART&DINER
5月28日(月) 福岡 VOO DOO LOUNGE
5月29日(火) 愛知 名古屋APOLLO THEATER
ワンマンツアー
開場18:30/開演19:00
前売3,500円
※前方・椅子席/後方・立見席
H:ありがとうございます。最後にメッセージがあれば是非。
M:いやもうね、「窓」買ってくれ!(笑)
H:でもホントにいいレコードだと思いますけどね。
M:1人でボォ~…っと聴くのにいいかな?って感じなので。
H:じゃあこの後もネットコーナー用の雑談も続くのでお楽しみにして下さい!馬場さんのご冥福を心よりお祈り致します。何とも語れないですけどね…。今日はありがとうございました!
M:ありがとうございました。
H:今日はありがとうございました。
M:いえいえ。ありがとうございました。
H:今日は(番組の進行が)駆け足になっちゃって…。
M:ちゃんと時間守れるってエラいなぁと(笑)。
H:いや、たまに守れなくて…以前、最後のメールで「うわ!読みきれない!ごめんなさい!」って終わっちゃった事がありましたけど(苦笑)。造園のお話はとても興味がありまして…今はそんなに頻繁に行かれているワケじゃないんですか?
M:行ってもねぇ…夏前から年内いっぱいまでなんで。そんなにガッツリも入れないし、バンド動いてる時はやれないし。
H:造園を…そうか、まずはその職業を理解できない人がいるかもしれないですよね?
M:言ったら『木の床屋さん』みたいな。
H:ですよね。お庭の木を美しく調えたり…。
M:まぁ庭造りとかもあるしね。岩を並べたり。
H:よく1番簡単に言うのは、丸いお饅頭みたいな…何だっけ?(笑) 緑色の、日本庭園によくある…木なんですよね。わーっ!って生えてきたヤツをキレイなお饅頭みたいにする…。
M:あぁ、坊主みたいな感じね。
H:オレも1回やったことあるんですけど、難しいですよね。
M:アレね、やっぱりセンスを問われるみたいで。親方曰く「教えてもできないヤツはずっとできない!」って…。
H:(笑)。オレは造園はちょっと無理かもしれない…。
M:でもね、音楽に近い人とか、クリエイティヴな職業というか。だから、同じ木を切ったとしても、どんなにうまい人が5人集まったとして切ったとしたら、みんな別々の形になるのね。どの枝を切るかはその人のセンスで、正解がないのが面白い。
H:なるほど…。番組中にも軽くお聞きしたんですけど、そもそも造園の世界に行こう!という決断をしたのは、きっかけがあったんですか?
M:2年前くらいかな?そんなにデカいきっかけじゃないんだけど、音楽をこれからずっとやっていくのをこれから10年後、20年後…っていうのがね。ちょっと想像できんな…と思った時があって。最近この業界は調子がよろしくない、CDは売れないし、メーカーも大丈夫か?みたいな話をよく聞くじゃない?で、自分のやりたい音楽以外の事に…例えば「こういう事もやってくれ」「あぁいう事もやってくれ」とか。
H:あぁ…!純然とした音楽活動以外に、何か「アレやって」「コレやって」みたいな。
M:じゃないと食えない!みたいになった時に、「じゃあやります!」って言いたくない。そういう事もチョコチョコあって。
H:なるほどね…。どっちかと言うと基本、もっと純然と音楽をやるために、何か他の仕事があった方がいい、と。
M:そう。だからもう逆に、音楽は強く…と言うか、絶対に自分のやりたい事しかやりません!って言いたいな、と思って。
H:すげぇ腑に落ちちゃった。なるほど!だからってワケじゃないけど、いいですよ。
M:何かね、植木屋やりだした…って隠す必要もないし、色んな人に言ったりTwitterとかでも書いたりとかすると、「生活大丈夫なんですか?」って心配されるけど…(笑)。
H:なるほど、そういう方向に…。
M:何か逆に、音楽がどんどん強くなっていくモンで。「オレは男だ!」みたいな。
H:何となく分かりますよ。
M:良かったな…と思いますね。
H:とってもいいお話が聞けました。で、オレってソロを作った事がないんですよ。だから…
M:前飲んだ時に「作る!」って言ってなかったっけ?
H:それは…(笑)。酔っ払った勢いで言っちゃう事はたまにあるんですけど…どんな感じですか?全部一人でやるのって。
M:でもね、オレは細美君以上に適当人間なので。どっちかと言うと逆じゃない?音楽制作の時で言うと、凄い詰めて詰めて、自分を追い込んで追い込んで…。
H:や、できないんですよ。ホントに。曲もできないし。
M:でも完璧主義者じゃない?細美君は。オレは、バンドは結構…MO'SOMEは3人だし、3分の1でいいやっていう感じなんで、100%我は通さないね。どっかに逃げ道を残しておくとか。それでCD売れんかったら「他の2人が悪い!」とか…。
H:!(爆笑) まぁ(責任の)3分の1はオレだぜ?みたいな(笑)。
M:でも、ソロになるとそうも言ってられなくなるというか。
H:オレも作った事はあるんですよ。何曲か。で、自分が触れる楽器をチョコチョコいくつか重ねてみるんだけど、全部自分だとジャッジが効かなくないですか?「いいのか、それ?」っていう。
M:正にそれだね。分かんなくなる。つか、一晩掛けて録った音を1回寝てから翌朝聴いたら、オレ昨日何やってたんだろう…って。
H:毎日それの繰り返しですよ(苦笑)。
M:みんなそうだよね?(笑) バンドだとね、周りにジャッジしてくれる…
H:いいよ!最高じゃんコレ!って。
M:そうそう。いいよ!って言われたらこっちは嬉しくなるけど、1人で録ると特に…家とかでやるとさ、誰も「いいよ!」って言わないからテンションが上がんない…(笑)。
H:そうなんですよね。分かる。だから、そんな自分1人で作ったモノは結局、どこにも行かないというか着地しないで、フワフワしたまま終わっちゃうんですけど、今回の「窓」は凄い好きな感じで。
M:だからなるべく…あまり細かい事は気にしないように、ざっくりと言うか。その場の空気を収める事に徹するって感じでしたね。加工もそんなにしたくなかったし、ギターもミストーン出ても全然OK!みたいな。テイクがよければね。
H:なるほど…コレは是非皆さんにも聴いてもらいたいアルバムができました。オレも家のレコードラックに…面出しで置こうと思います。
M:(笑)。ありがとう!
H:ヘビーローテーションで。今日は本当にどうもありがとうございました!
M:ありがとうございました。
H:今度は酒を一緒に飲みたいです。
M:ね?(笑)
H:世界を牛耳った気分になりたいです。一緒に。
M:!(爆笑) 戦い挑んでいきましょう!
H:行きましょう。ママチャリに。
M:じゃあ細美君のソロを出す暁には、是非その写真を使って…(笑)。
H:あ、分かりました。5年とか掛かるかもしれないですけど…。