スーツケースを開けてワイシャツなどを取り出しているとき、ホテルの従業員がヨーグルトを運んできた。2個くれた後、今度は隣の客室のドアをノックした。私に対する特別なサービスではなく、宿泊客みんなに対するサービスだと悟ったとき、逆に感動した。1人で寂しく過ごすはめになりそうだった中秋の節句は、こうして人情味豊かな思い出となったのだ。
長い間、日本の至れり尽くせりのサービスに感激してきた。それは日本の宝物と言っても過言ではないと私はずっと主張してきた。また、大きな口をたたかずに、むしろ小さな感動、小さな改善、小さな進歩を一生懸命重ねる努力をすることも日本の専売特許のようなものだった。
しかし、日本人、日本企業ないし日本社会が最も得意としていた分野に、中国人、中国企業、そして中国社会が力を入れるようになったのは、非常に喜ばしい変化だと思う。
この記事の終わりに、やはり以前コラムに書いた感想を引用したい。
「ぜひ日中両国は、互いに刺激し合ってともに進歩していってほしい。」(「中国の飛行機・ホテルのサービスが劇的向上、日本のお株が奪われる!?」)