比較的メジャーな指数や資産クラスでの比較
まずは、代表的な資産クラスごとに、低コストインデックスファンドの信託報酬(税抜)を比較してみます。
赤文字で記した部分が、各シリーズでの最低コストのファンドです。(数字の下のカッコ内の数字は、
信託財産留保額です)
なお、ベンチマークが微妙に異なるファンド同士も比較しています。超低コストインデックスファンドのみを記載しており、ややコストが高めになったインデックスファンドシリーズは除外しています。
そして結論は、eMAXIS slimインデックスシリーズかニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズのいずれかを買っておけばOKです。
とりわけ、eMAXIS slimは常に業界最低水準の信託報酬に順次値下げしてきますので、迷ったらそれにしておけば良いでしょう。(しかも純資産が一定以上になると、更に自動的に信託報酬が安くなりますので、それに決まりと言っても良い状態です。)
なお、
eMAXIS slimインデックスシリーズや
ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズ以外を保有していたとしても、その差は誤差の範囲内と言えます。
上記のような低コストインデックスファンドであれば、どれも「間違い」と言う事はありませんので、安心して下さい。
様々な資産クラスごとに、低コストインデックスファンドを徹底比較
次に、様々な資産クラスごとに、低コストインデックスファンドを徹底的に比べてみます。
投資先名をクリックして頂くと、それぞれに設定された低コストインデックスファンドのランキングに飛びます。
コストだけでなく、現時点での純資産総額も掲載しています。純資産の単位は、「億円」にです。純資産の少ないファンドを選ぶと、将来、繰り上げ償還になって運用ができなくなってしまう恐れもありますので、できれば資産10億円未満のものは避けたほうが良いでしょう。
ただし、少ないと言っても
マザーファンドが大きくて、実態的には何ら問題は無いと思われるファンドもありますから、何か心配事が有ったら、
当サイト管理人にご質問頂いても構いません。
なお、信託報酬以外の費用も含めた
実質コストについては、投資マニア以外は気にする必要はありません。素直に、最も信託報酬の低いファンドを買っていれば、大概は実質コストも最低レベルになります。
日経平均株価に連動するインデックスファンドです。分散投資の観点からは次項のTOPIX連動タイプのほうが良いのですが、日経平均のほうが馴染みがあって投資しやすいというのであれば、このタイプでも特段の問題は有りません。
上で紹介した日経平均よりも、TOPIX(東証株価指数)のほうが分散が効いていますので、インデックス投資家はこちらをメインに買っています。
JPX日経400に連動するインデックスファンドです。売れ行きはネットで販売するものが苦戦しており、店頭でも売られるものはそれなりに純資産があります。ダイワは新設ファンド。
こちらは、マイナーな日本株指数に連動するインデックスファンドです。TOPIXよりもリターンは高めに推移しているのですが、純資産が少ないので、手を出しにくいですね。
全世界の株式に分散投資するインデックスファンドです。この項では、ベンチマークが異なるものも1つの表にまとめています。本来はベンチマークが違えばコストによる比較もあまり意味をなさなくなりますから、その点には注意して、以下の表をご覧ください。
日本を除く先進国株式に投資できるインデックスファンドです。一般的には、ここに示したような、為替ヘッジが無いタイプに投資する人が大半でしょう。
日本を除く先進国株式に投資できるインデックスファンドのうち、為替ヘッジ付きのものを、この項で記します。為替ヘッジコストをかけてでも、為替リスクを軽減したい人向きです。
最近人気の、米国株に投資できるインデックスファンドです。最近、だいぶファンドが増えてきましたね。コストも低くて、良い投資環境です。以下のほか、ナスダックに投資できる
iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス(信託報酬0.45%)なども注目です。
新興国株式に投資できる低コストインデックスファンドです。なお、為替ヘッジが付いた新興国株式向けのインデックスファンドはありません。
国内債券ファンドについては、以下のようなインデックスファンドではなくて、コストのかからない個人向け国債の10年物で代用しても構いません。最近は、インデックス投資家は個人向け国債を買う人が多いと思われます。
先進国債券(為替ヘッジなし)です。この部分は、人によっては為替ヘッジをかけて、安全資産としての役割を持たせようとする人もおられます。
先進国債券(為替ヘッジあり)です。低コストインデックスファンド以外に、
ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)(信託報酬0.25%)という、低コストのアクティブファンドも存在します。
新興国債券インデックスファンドで低コストと言えるものは、信託報酬0.22%の
iFree 新興国債券インデックスのみになります。純資産は18.7億円です。次にコストの低いファンドの信託報酬は0.52%となってしまいますので。
日本国内のリートに投資できる低コストインデックスファンドです。実は日本リートと、次の項の海外リートに関しては、
Smart-iのファンドが低コストナンバーワンです。
海外リートの低コストインデックスファンドです。第2位は、先進国だけではなくて新興国リートも含むのが特徴です。
海外リートで為替ヘッジ付きを求める場合は、
たわらノーロード 先進国リート<為替ヘッジあり>(信託報酬0.35%)を選ぶと良いでしょう。
新興国リートについては、
eMAXIS 新興国リートインデックスと
SMT新興国REITインデックス・オープン(共に信託報酬0.6%)が唯一の選択肢です。
日本株式、先進国株式、日本債券、先進国債券の4資産に均等で投資するタイプのバランス型の低コストインデックスファンドです。
日本株式、先進国株式、日本債券、先進国債券、日本リート、海外リートの6資産に均等で投資するタイプのバランス型の低コストインデックスファンドです。全く不人気です。
日本株式、先進国株式、新興国株式、日本債券、先進国債券、新興国債券、日本リート、海外リートの8資産に均等で投資するタイプのバランス型の低コストインデックスファンドです。均等タイプバランスファンドは、この8資産型が人気なようです。
低コストインデックスファンドの購入先
上記の低コストインデックスファンドを買う場合は、当サイト管理人は管理人的には、
ポイント利用でコストを更に徹底的に削減する効果のある、楽天証券かSBI証券の利用がベストだと思います。どちらでもお好みのところを利用ください。
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