JUGEMテーマ:地域/ローカル
先日、路線バスに乗った時のこと。(録音の)車内アナウンスが、こんなことを言ってました。
「このバスは、国場を通過しませんのでご注意下さい」(国場は例えば)
さて、このバスは国場に停まるのか、停まらないのか。
「通過」は通り過ぎるの意味。「通り過ぎることをしません」だから停まるのか?
ところが、国場に停まるのならわざわざアナウンスしないだろうから、これは停まらないってこと(笑)。
最初のうちは「馬鹿なことを言うとんな」と聞き流していたところ、バス停に停まるたびにそれを繰り返すので、だんだんとイライラしてきました。
この際、責任の所在を明らかにしておくべきでしょう。
関係者は次の4人。アナウンスの原稿を作成したヒラ社員、それを承認した上司、ナレーター、運転手。カッコ内の数値は責任割合です。
(1)ヒラ社員(10/100)
素直に「国場には停まりません」で良かったんじゃないの?。それを丁寧に、もしくは正確に言ったつもりなのよね。もっとリラックスして仕事をしようよ。
(2)上司(86/100)
マネージャーが自分の個性や常識を仕事に反映させることがあるとしても、その自分を右斜め上空から見つめる客観性が必要です。この例では、自分が理解できたとしても、乗客がどう理解するかという視点。これを持てない人にマネージャーは務まりません。
(3)ナレーター(2/100)
ナレーションのプロなら「これはちょっと分かりづらいかも」くらいは教えてあげればいいのに。だけど、(2)の上司が「生意気なやつには仕事を回さない」と言い出しかねないので、まあ仕方がないか。
(4)運転手(2/100)
運転手が「乗客が間違えた」と報告しても、さっきの上司が「間違えるほうが悪い」と言うだろうから、効果無し。
つまり、この上司が悪い。
話はやや脱線します。
この写真は広島県人会の中の、呉出身者の集まりで「呉琉会」の皆さん。
右側奥で中腰になってる男性が、県人会事務局長のシッチー君。右側一番手前の女性はナレーターのあおまきさん。彼女はラジオ番組を持っていて、TVCMなどの実績多数。身近なところではサンエーの店内放送(「ごゆっくり買い物をお楽しみ下さい」みたいなの)が彼女の声です。
左側奥の女性は雑誌「momoto」編集長のちずさん。左側奥から3番目の男性は那覇港で遊覧船を運航しているニジュウブさん。その手前はNHK沖縄の元アナウンサーで、ラジオパーソナリティーの知華さん。
さすがは呉出身者。有能な人が多いのよ。
沖縄の結婚披露宴は何百人も集まることで有名ですが、それを仕切る司会者は素人ではなかなか務まりません。だから、先程のあおまきさんのようなプロにお願いすることになります。
司会の仕事は需要が多い一方で、競争も激しいと聞いてます。お笑い芸人達もアルバイトで入ってくるしね。そんな環境の中、ナイチャーのハンディキャップがありながら、沖縄の「声の仕事」で成功してるあおまきさんは頑張ったと思います。
彼女は路線バスの車内アナウンスを引き受けたことがあると言ってました。「通過しませんのでご注意下さい」みたいな原稿を渡されて、仕方なくその通りを声に出すんだろうなと思えば、それは彼女に対して失礼というもの。
で、先程の上司はマネージャー失格の上に、失礼でもあるとの結論に至りましたので、ここにご報告致します(笑)