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(翼)パパは アメリカに行くんだ。
(花野)う~ん 遠い。 寂しいね。
でも うちは いつも寂しい。
カンちゃん 2回転できる!
♪~
あっ そうだ。
これ あげる。
ん?
カンちゃんスケートの選手になるんだ。
へえ~。
翼君は何になる?カメラマン!
もし なれたらカンちゃんが 氷の上で回ってるとこ 撮ってあげるよ。
ふぎょぎょ!
(弥一)あれ… 翼いない。
(律)カンちゃん 来たんやない?
♪~
♪「おはよう 世の中」
♪「夢を連れて 繰り返した」
♪「湯気には生活のメロディ」
♪「鶏の 歌声も」
♪「線路 風の話し声も」
♪「すべてはモノラルのメロディ」
♪「涙零れる音は」
♪「咲いた花がはじく雨音」
♪「悲しみに青空を」
♪「つづく日々の道の先を」
♪「塞ぐ影に」
♪「アイデアを」
♪「雨の音で歌を歌おう」
♪「すべて超えて届け」
♪~
(鈴愛)私は 再び東京へ行く!
ヒットエンドランで勉強してからひとりでメーカーを立ち上げるんや!
それは 大勢の人たちやないかもしれない。
でも 私が好きなものを私がいいと思うものを一生懸命作って それを本当に好きでいてくれる人のところへ届ける!
(恵子)楡野さん人は やる気さえあれば何でもできます!
緑が大好きな人が緑のものだけを作って通販で売って暮らしとる!
ちと すぐには意味が…。
私は ひとりでメーカーをやる!
あれ 何か デジャブなんですけど。ん?
前にも こんな事があったような。
私は 漫画家になる!
あっ そうやな…。
考えてみれば 私もアラフォー。
あの時ほどのパワーは 実はない。そうなんか…?
うん。さすがに寄る年波には勝てん。
こうして わざと自分を鼓舞しているようなところがある。
鈴愛でさえ そうなんか。
うん。
今回もカンちゃんの事がなかったら再上京はありえなかったと思うんや。
あの子に スケートをやらせたい一心やった。
お前も 親になったなあ…。
なった…。 なってまった。
何で 「なってまった」や。
あのころの鈴愛とは違うって事や。ほやな。
あっ 私の事は まあいいや。ほいで 律 どうする?
分からん。
正直 大阪帰ってくるなと言われるとは驚いた。
すごいな より子さん。
部長職以上の奥さんじゃないと嫌だってのには 参った。
(まさこ)ほやけどなあ 律君。
夫婦ってのは どっちかのせいだけって事は ないと思うんや。あっ いや 別に その奥さんの味方しとる訳やないよ。
ほやけどもな そんな事ばかり思ってる人と律君が結婚する訳がないと おばさん思うんや。
おばさん…。あっ 私は邪魔か。
ううん。 おって。おばさんの意見 聞きたい。
さすが バツ2は違う。
まあな。 2回失敗しとる。
何かさ 奥さんの方にも屈託というか気持ちの事情があるんやないの?
俺は…。
俺は鈴愛にプロポーズして断られて。
えっ ちょっと待て 律。
それ 私に言ってええんか?私の前で言ってええんか?
もう 昔の話やし。
昔の…。少なからずショックや。
フランソワも死んで。フランソワ?
あっ 律の飼っとった亀や。ああ…。
ひとりが つらかった。そんな時に より子さんが?
うん…。 だから助けてもらった感じが強くて今でも なかなか怒れん。
っていうか 自分が思っとる事が正しいかどうか自信がなくて人に怒れん。
より子さんの事好きって訳でもなかったんか?
や… 好きだった。
あんた その顔の意味は何や?
自分でも よう分からん。今 自分の気持ちを確かめとった。
どう思うんやろうって。律の言葉 聞いて。
ほいで どう思った?グサッと来たか? チクッとなったか?
えっ そこ掘る?や… 別に何も感じんかった。
いや あの 鈴愛の気持ちは置いといて俺の話 進めていいっすか?
うん 置いとこう 置いとこう。さしあたっては 置いとこう。
今 リッちゃんが大変や。リッちゃんの話や。
より子さんの事 嫌いやなかった好きやったと。リッちゃん…。
もともと 思っとる事言葉にするの下手やし。
相手に ガ~ッと言われると黙ってまう…。
うんうん まあまあまあ飲んで飲んで飲んで。
あっ 空や 空や。 持ってくる。
リ… リッちゃん。
(鈴の音)
和子さん 生きとるのも大変やな。
次から次へと いろいろある。
ほんならな。
うん。
今日は つきあってくれてありがとな。
まっ 頑張るわ。
律!ん?
あっ いや… アメリカ行くんか?大阪戻るんか?
う~ん 分からん。ちょっと考えてみる。
余計なお世話かもしれんけどもう一度より子さんと話してみたら?
そうかな?
うん。 私は あかんかったけど。
(涼次)ごめん 鈴愛ちゃん。
律は大丈夫かもしれん。
うん。 分かった。
おやすみ。
♪~
(宇太郎)じゃ~ん!
ふぎょぎょ!
(宇太郎)名古屋行って買ってきたんや。
ありがとう ジイジ!(晴)よかったねえ!
(草太)サイズ合わなんだら替えてもらえるって。
うん!ありがとう みんな。
♪~
鈴愛。 はい 段ボール。あっ 助かる。
何い? これ。
ああ…。
いつ渡したらいいか分からんくて。
♪~
では ごはんにしますか。
はい。
早いもんやな。 もう2か月か。
うん…。
<月命日でございます>
まだ 会社は待ってくれとるんか?
うん… 自分の決心もつかん。
より子さんともう一度 しゃべれるといいなあ。
怖い。
ハッハッハッハッ。女は怖いなあ。 確かに。
(チャイム)
おお どうした?
ちょっと 渡したいもんがあって。何や?
これ。
和子さんの日記っていうか律の事を記録したもんや。
え…。
生前に…生きとるうちに言づかった。
(弥一)鈴愛ちゃん…。
おばさん 律や弥一さんには泣かれてまうと思ってよう渡さなんだ。
そう…。
いつ渡そうって悩んどった。
ちょっと時間がたってからの方が悲しくならなくて済むんじゃないか… とか考えて。
でも 私も また東京行ってまうし律も梟町から離れるって言うからもう持っとる訳にはいかん。
ん…。
♪~
フフッ…。
ん?
(弥一)「律へ」。
亡くなる1週間前だな。