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真央ちゃん！こら！　しっ！
（晴）鈴愛。
（鈴愛）あ…。
あれ　カンちゃんも　ようやる。スケートのまねや。
し～っ。
（弥一）鈴愛ちゃん。
律がおらん。え？
どっか行ってまった。
あ…。
♪～
律。
（律）うん　すぐ戻る。
あ…　一人の方がいいか。
いや　いいよ。
てか　いろよ。
いてよ。
♪～
今日　川　流れ速いな。
うん。
♪～
＜私たちは　生きている限りなくし続ける。何かを　なくし続ける＞
＜私は　９歳の秋に左耳の聴力をなくし律は　昨日　和子さんを亡くした＞
＜そして　そんな時も私たちは　２人でいた＞
石の形　大事。
はあ…。
下手。
♪～
♪「おはよう　世の中」
♪「夢を連れて　繰り返した」
♪「湯気には生活のメロディ」
♪「鶏の　歌声も」
♪「線路　風の話し声も」
♪「すべてはモノラルのメロディ」
♪「涙零れる音は」
♪「咲いた花がはじく雨音」
♪「悲しみに青空を」
♪「つづく日々の道の先を」
♪「塞ぐ影に」
♪「アイデアを」
♪「雨の音で歌を歌おう」
♪「すべて超えて届け」
♪～
＜そして　やがてふくろう商店街にも秋の気配です＞
（龍之介）お前　何　あくびしとる。
あっ　ブッチャー　何しに来た？
か～　失礼やな。　客や。五平□くれ。
何本？３本。
よう食べるな。　太るぞ。
太ってこそのブッチャーや。
あっ　ほや　お前　土曜来るやろ？ともしび　梟会。
うん　行く行く。
あれ　今日　一人？　健人は？
えっ　知らんの？今日　西園寺家とうちと。
あっ　ほやった。
（宇太郎）ああ　結婚。
（健人）はい！　ねっ。
（麗子）はい。　ねっ。
（西園寺）そういう事らしいんや。オホホホホッ。
オホホホホッ。
健人　アメリカ帰らんでええの？
ああ　はい！　うちの親　もともとそういうの全然ないんで。
心は　アメリカ人。
それに　まあ　僕もアメリカにカツ丼をそして　あわふけば五平□も広めたいと。
あわよくばやない？
ああ！　そう　それ。難しいね　日本語。
あわよくば　五平□もと思ってたんですがここ　岐阜の梟町の土地で麗子さんと一緒にやっていきたいなと思い始めました。
そう…。ほ～んとう。
それは　おめでとう。
うん　まあ　健人君はねうちの麗子にね　一目惚れ。
（宇太郎）はあ～　そりゃまた…。
健人君は　帰国やでな独特の美意識。
どういう意味や？　宇太郎さん。ほんでね　健人君が言うには式は仙吉さんの喪が明けてから…。
いやいやいや健人君は別に　血縁やないし。
でも　本当のおじいちゃんみたいに感じてたから…。
ああ　ええ子や…。まあ　ほいでな　晴さん。
それまでの間　式までの間や。はい？
（富子）センキチカフェあそこで　うちの麗子が働きたいと申しております。えっ？
いつも一緒にいたいと。
（富子）よろしいございましょうか？
はい。　まあ…。
わっ　やった！　アハハハハッ！
ほいで　まあ　土地代は　ええでね。
月々の賃料　もうええ。うわ～！
結婚祝や。
アハハハハハッ！
あれは急いどる。
ん？姉ちゃんは　４０近い。
健人君の気が変わらんうちにサッと！　サッと！
なるほど…　そういう事か。そういう事や。
はっ！お前　何する！？
涼ちゃん…。
え？　誰や　涼ちゃん。私の元旦那。
お前の元旦那　詐欺師か。
違う！　こっちや！　映画監督や。
ふぎょぎょ！
（まさこ）待っとって　待っとって！月曜のやつやね？
ラミレスがホームラン打った。確か　白菜包んだと思うんやわ。
（まさこ）これや　これ。おお。
あ～　これや！これこれこれ！　これ。
ほら！　ハハハッ。
（律　まさこ　菜生）ほう～！
かっこつけとる。かっこええやん！
まだ忘れられんか？
何か　まだ　ちょっと胸が痛いな。
でも　すごいな。本当に映画監督になってる。
あかん　私も頑張らなかん。負けとれん。
鈴愛も　センキチカフェ頑張っとるやん。
それが　最近…。
健人さん。はい！
ちょっと見てもらえる？な～に　麗子。
う～んと　これ　コーヒーとオレンジの合計足せばいいの？
あっ　足して　でも…。
あっ　熱い！あ～　大丈夫！？　大丈夫？　麗子。
働いてると　人に当たる。ぶつかる。
これは　場所に対して人が多すぎるって事や。
まあ　確かに　センキチカフェ３人は　いらんな。
（菜生）あっ　つくし食堂の方手伝えばええやん。
ソウちゃんカツ丼　人気や。混んどる。　人手欲しいやろ。
やっ　それが…。
（草太）はい　カツ丼！ありがと　晴さん。
（里子）はい　お待たせしました！
特製カツ丼になります。　はい。
ボクには　小さいサイズ。
ありがと　おばちゃん！はい！
お勘定お願いします！はい　ありがとうございます！
最近　草太の奥さんの里子さんが来とってこっちも　ターハイや。
ソウちゃんの奥さんが。
何でも　大地君を私立の小学校に行かせるとか言ってバイト代稼ぎや。私立か～。　意識高いなあ。
あれ…。
何か私　また無職？
弥一おじさん　どう？うん　元気に働いとるよ。
四十九日も終わったしな。
律は　どう？
うん　まあ　なんとか。
ほうか。
ありがとな。梟会　よう誘ってくれる。
フフッ　みんな飲みたいだけや。
鈴愛。
俺　今度の異動で大阪戻る。え…。
まあ　もともと和子さんの看病のために人事に無理言って名古屋支社の仕事やらせてもらってただけだから。
あ…　そうやったなあ。
ほうか　律　大阪帰ってまうか。
今度って　いつや？
来月？
ふ～ん。
（テレビ）「浅田真央のショートプログラムドビュッシーの『月の光』です」。
♪～
（テレビ）「最初の３回転。３回転のコンビネーションジャンプ。見事に決めてきました！」。
よし　カンちゃんお風呂行こうかね。
草太さん　ダイちゃん　じゃあそろそろ　おいとましましょうか。
ありがとね　里子さん。明日もよろしくね。はい。
（花野）あの…　はい！何や　カンちゃん。
カンちゃん　跳びます！ん？
真央ちゃんみたいに３回転します！
え？
♪～
行きます！
えっ！？今　３回転とは言わんくとも２回転半くらいはしたんやない！？何か　何か　すごいんやない！？
これ　すごいんやない！？カンちゃん！
金メダル取れるんやない！？カンちゃん！
・ただいま～！
えっ　何事？
＜まさか　この時のカンちゃんの畳の上のダブルアクセルがこの先の鈴愛の人生を大きく変える事になるとはお釈迦様でも知りますまい。なんまいだ～＞
スタンフォード行った方がいいと思うのよね。
やっぱり　家族は一緒にいないと。メダルは空から降ってこない。
自分で取りに行くんだ。
おしゃべりワンワンをお渡しする事はできない。
あなたは何を作るの？おひとりさまメーカーやってもいいですか？何でもできます！
バイバイ　律。　また　さよならやな。