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(鈴愛)ここに犬を置く。
(律)うん。(健人)犬?
うん。 この店 この辺りが何か寂しいと思っていた。
商売繁盛 招き猫か何かを置こうと思っていたが 犬にする。
電車には 犬がつきもの。忠犬ハチ公しかり。
(菜生)なるほど。(龍之介)忠犬ハチ公だけじゃね?
渋谷駅だけじゃね?その名も岐阜犬。
岐阜県?いや 岐阜犬。
岐阜犬。
♪~
♪「おはよう 世の中」
♪「夢を連れて 繰り返した」
♪「湯気には生活のメロディ」
♪「鶏の 歌声も」
♪「線路 風の話し声も」
♪「すべてはモノラルのメロディ」
♪「涙零れる音は」
♪「咲いた花がはじく雨音」
♪「悲しみに青空を」
♪「つづく日々の道の先を」
♪「塞ぐ影に」
♪「アイデアを」
♪「雨の音で歌を歌おう」
♪「すべて超えて届け」
♪~
この犬を でかいサイズのぬいぐるみにする。
おお そいで?こいつ また くだらん事考えとる。
律 また 川に落とされるぞ。糸電話ん時みたいに。
あんた いつの話 しとる?そして この犬は しゃべる。
お客さんと話す。
しゃべる岐阜犬?
この前 カンちゃんからセンキチカフェの名前を聞き出すためにココンタにしゃべらせた。今回も 同じアイデアを使う。
携帯をハンズフリーにして仕込む。
あ~ だったら それ電話回線じゃなくてインターネット回線使うといいな。通話料タダ。
専用の携帯が出てるからそれをパソコンにつなぐ。
…で 例えば ボイスチェンジャー使って声を犬風に。
…ってか その声 誰がやるの?
誰が携帯の向こう側でお客さんと しゃべ…。
まさか…。
そう。それ 和子さんにやってもらう!
それが和子さんの仕事や。
う~ん…。
(和子)う~ん… おいしい。弥一さんのリゾット。
(弥一)そう?うん。
野菜のおだしが よく出てる。
この プチトマト高いの買ったね?
うん。 フルーツトマトってやつや。贅沢。
うん ゆっくり。
和子さんどっか行きたいとこない?
ん?
どっか 行きたいとこ。
ここがいいかな。
弥一さんのそばが 律のそばが梟町のそばが…。
そう。
あかん…。
ピント。
ピント ぼけ…。
♪~
(ドアが開く音)
♪~
お父さんさ。ん?
ちょっと 外 出たらいいよ。
お前… 大丈夫なんか?
俺は 会社あるし。
名古屋通ってるし。 電車も乗るし。
そうか…。
確かに 電車乗るな。
ちょっと 違うと思うよ。 それで。
うん…。
お母さん ただいま!
鈴愛のセンキチカフェ繁盛してたよ。
・(和子)本当? よかった~。心配しとった。
(晴)カンちゃん よう寝とった。おじいちゃんと。 ウーちゃんと。
ほうか。 ありがと。
だいぶ出来たね 岐阜犬。
うん。 菜生に教えてもらった。
あの子服飾専門学校 行っとったやろ?
こういう立体?…も 作ったんやと。
ふ~ん。ほやけど 面白い事 考えるな。
ほいで 岐阜犬の声和子さんがやるか?
あ… まだ やってもらえるかどうかは 聞いとらん。
これが完成したら頼む。
ちょっと飲むか?
お母ちゃん。ん?
私 和子おばさんもやけど…。
律を助けたい 少しでも。
私は小さい頃から律に助けてもらってばっかやった。
マグマ大使の笛吹いて 律 呼んで。
ううん。 和子さん 言いよったよ。
マグマ大使に見立ててもらって律は英雄になれる。
強くなれるって。
本当?うん。
この人を支えたい助けたいと思うと自然と強くなる。
あんたを産んだ時が そうやった。
この子のためにこの子 守るために自分が強くならなかんと思った。
ほやったか…。
律君 奥さんとうまくいっとらんのやろか?
和子さんが言いよった。「離れとるとあかんかなあ」なんて。
お母ちゃん。
私は 律の家庭もうまくいくとええと思っとる。
ほうか。
あんたは ええ友達をええ親友を持ったな。
律は 友達…?
親友…?
何やろ もっと特別や。
そういうのは人生には あんまりない事や。
大事にしなかん。
うん。
あっ ほうや。
私 律に頼まれとったんやけど。
(宇太郎)ん~? う~ん…。
う~ん う~ん!
何や はっきりしんなあ。
いやいやいやいや 難しいて。
弥一さん 気取り屋やもん。
普通に誘っても出てこんわ。
何や サバの煮つけの火加減やないかね。
律君が弥一さん連れ出してほしいって。
う~ん…。
・こんにちは~!
お久しぶりです。(晴)えっと…。
あれ 瞳さん!ぎふサンバランドの瞳さんやないの!?
あっ! ああ!
あら 皆さん こんばんは。
(鈴の音)
よう来てくれや~た。
はい。 私 この町を去る時仙吉さんが五平□焼いて下さって。
あれ また食べたいと思いまして。
(仙吉)<うっしっしっし>
<あんた 何 鼻の下伸ばしとる?>
う~ん!
センキっつぁんみたいには焼けんでね。 申し訳ないけど。
私 今は もうボディコンから足を洗って。
は?あっ いえいえ。
青山セントラルリゾート開発やめて旅行代理店に勤めています。
今日は 仕事中学校の修学旅行の下見で高山まで来てこちらに足をのばしました。
これ食べたくて。
本当。 ありがと。
あの時は お騒がせして…すいません。
あっ…。ん?
思いついた。
何か ちょっと違うんやないの?
大体でええて! 大体で。(五郎)うんうん。
体の線が出て 露出が多けりゃ男は うれしいで!
(幸子)そういう事 言うと あんた今 セクハラでつかまるよ。
やってまった…。
あっ あの…赤い口紅ありますか?
何か 私 燃えてきました!
はっ ぎふサンバランド…?
うん ほや。 あの時の瞳さん覚えとらん?
何か おじいちゃんに会いに来てくれて。
四十九日も近いしおじいちゃん しのんで 男連中みんなでともしび 集まるかってな。
あっ 分かった分かった。行くわ。 行きます。
ああ。
(ドアベル)おお~。
バブルや~。
(一同)弥一さ~ん いらっしゃ~い!
よう いりゃ~た!よっ この色男!
♪~
おとうさんおしゃれして出かけたね。
そう?
何 たくらんだの? 君。
何も。
♪~