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<何やかんやとありましてつくし食堂 2号店がつくられる事となり…>
♪~
(仙吉)もう一回。(鈴愛)え…。
焼きが足らん。はい。
<おじいちゃんは意外に厳しかった。まるで 秋風塾の五平□版>
あっ 今や。 今や! ほら!
え?こう プツプツって言い始めた。
眠っとった赤ん坊がふっと笑ったような。
あ… 起きるのかな?
おじいちゃん ロマンチストか?
このタイミングでひっくり返す!加減や。 焼き加減が五平□の命や。
焼きすぎてもあかん。
焼かなすぎてもあかん。はい!
五平五升。五平□は おいしすぎるで5升 米を炊く。
へえ~。 五平五升。
このタレに入れとるクルミもなこれも 潰し過ぎてはいかん。
大きすぎてもいかん。
こう ふう~っと匂いが立つ時があるんやなあ。
その時 潰すのをやめる。
深い。 書いていいですか?
ああ 待つ。
<鈴愛の五平□作りの特訓が始まりました。ほやけど 仙吉さんかっこつけ過ぎやないかね?五平□ぐらいで>ん?
<ウフフッ。 そして…>
(花野)ただいま~!お~ カンちゃん!
ハハッ お帰り~!
<カンちゃん保育園に通い始めました>
悪いね 草太。配達のついでがあったから。
イケメンのパパだねって間違えられた。
いや 何か おかあさんたちみんな 俺見ててさ。
(晴)あんた 鼻の下伸ばして…。
里子さんに言うよ。それだけは やめて。
(笑い声)
♪~
♪「おはよう 世の中」
♪「夢を連れて 繰り返した」
♪「湯気には生活のメロディ」
♪「鶏の 歌声も」
♪「線路 風の話し声も」
♪「すべてはモノラルのメロディ」
♪「涙零れる音は」
♪「咲いた花がはじく雨音」
♪「悲しみに青空を」
♪「つづく日々の道の先を」
♪「塞ぐ影に」
♪「アイデアを」
♪「雨の音で歌を歌おう」
♪「すべて超えて届け」
♪~
♪~
こんにちは~!
こんにちは~!(弥一)はいはい。
ありゃま かわいいお客さん。
カンちゃん お客さん違う!ん?
本当? 無事着いた?
(和子)うん 着いた着いた。
これがね 卵焼き ババが作った。これがね 五平□ママとオーちゃんが作った。
これがね オカサナ蒸したやつ。ちいジイジが作った。
オカサナ?
初めてのおつかいや。一人で行くって きかんくて。
うん 大丈夫。
まっすぐ行って まっすぐ行ってまっすぐ行ってクリーニング屋さん右に入るだけ!
めっちゃ簡単~!…だそうです。
はあ~ 気ぃもんだ。
ええ金目鯛が入ったで 蒸したら和子さん食べられるかなと思って。
うん ありがとねえ。
カンちゃん カンちゃん。カンちゃん。
オカサナやなくて オサカナやろ。
(律)それ直させると鈴愛に怒られるよ。
何で 律がおる!?自分の家や。 今日 土曜やし。
何で? オカサナ? オサカナやろ。
かわいいからそのまま言わせとくんやと。
(弥一)はあ…。(和子)うん うん 大丈夫。
帰りは 律が送ってくでね。は?
大丈夫 着いた。あ…。
わ~ おいしそうなものがいっぱい来た。
天使みたいな かわいい子がお土産持ってやって来た。
天使の羽でやって来た。
わ~! フフッ。
和子おばちゃん いい匂い!
そう? 何もつけとらんけどなあ。
ええなあ。 女の子は ふわっふわ。
それ 翼に言いつけるよ。いやいや。
もちろん 翼もかわいいよ。
いつか カンちゃん翼に会うとええなあ。
翼? 誰?うん 律の子どもやよ。
ふぎょぎょ! 律 お父さんか?
こう見えてな。
高い高いして~!え?
お父さんは 高い高いする!え~。
ヒュ~ッ。フフフッ!
ド~ン。おお 気を付けろ 律。
(花野)ハハハハッ!ハハハッ。
ド~ン!(花野)フフフフッ!
違う違う そうやない。
こうやろ?右手をこう回して こう! こう!
意外とおじいちゃん 星 一徹やな。何や? それ。
「巨人の星」や。お父ちゃんの好きな漫画や。
ほら あの辺から 明子が見とる。誰や。
明子や 明子。
内装は…。(宇太郎)ええな~。 ええな~。
うん? 何が そんなにええの?
(宇太郎)晴さんも見てみい。え?
もう 何度も見たわ。
ここが厨房スペースやら。お客さんは 目の前で五平□を焼いとるのを見ながら食べられるんやて。…で 庭に 「ドンキッコ」や。
車両風カフェスペースがどんとある。
こりゃ うけるて。
こっちは お金の算段に必死や。もう 必死こいとる。
そう言いながらも結構 楽しそうやな。
そんな事ないわ。
でも あれやね…。うん?
和子さんも言っとったんやけど始めるって事は ええ事やね。
ほうか。和子さん ほんな事 言ったか。
♪~
かっけえ~!(拍手)
し~っ。 おかあさん 寝た。
カンちゃん 向こうでお絵描きしようか。はい!
はい どうぞ。
(宇太郎)ほやけどもさあ律君とこ何で 一家で岐阜に住まん?
奥さんも子どもも連れてこやええ。あそこの家 広い。
翼君が ほら 男の子がおるやろ?
その子が 大阪の名門の小学校に通っとるって。 転校させられん。
小学校から…。ウーちゃん。
よそ様の家の事や。余計な事 言ったらあかん。
言っとらんやないか。これから言おうとした。
すごいな。 何で分かる。
あんたの事は大体分かる。
ほやけど「ドンキッコ」の2号店の事は分からなんだわ。
ヘッヘ~ 俺の夢や。
♪~
律 漫画ないの?ん?
カンちゃん いつも オーちゃんやちいジイジに漫画読んでもらう。
あっ この前 律も「あしたのジョー」読んでくれた。
カンちゃん それ 独特だから。普通 そこ絵本だから。
ほかにどんな漫画読んでもらうの?
「巨人の星」とか 「愛と誠」。
渋い。
う~ん ごめん カンちゃん。うちに そういう系は…。
あっ でも 秋風羽織だったらいっぱいあるよ。
アキカゼハオリ?うん。 ママの漫画の先生。
あってか ママの漫画も 上に全…。
昔 漫画家だったんですとかやなんだよね。
カンちゃんも知らないんだ。
ママ 漫画描いてた事。うん。
律 ママ 漫画描いてたの!?漫画… 家?
いや… うん?
上 どこ!? 上 階段?
や… ごめん カンちゃん律おじさんの勘違いやな~。
上って何やろ?上 ウエ ウエ~イ。
なんつって。
やってまった…。
おじさん 上どこ?上? あっ 階段は あっち。
あっ でも おばちゃんねんねしてるから し~っ。
し~っ。
♪~
和子おばちゃん ねんね?
ねんねだよ。
・カンちゃん子守歌 歌ってあげようか?
いいね。 歌って。
入っておいで。
恥ずかしいから ここで歌う。
そうなんだ。
♪「ねんねんころりよ おころりよ」
あ… あかん。 これは暗い歌や。
そうなの?・うん。 子守に疲れてねえやが 里に帰る歌や。
そうか。
じゃあ もう一個の。ママがよく歌ってくれるやつ。
何だろ。
♪「うさぎ追いし かの山」
♪「小鮒つりし かの川」
♪「夢はいまも めぐりて」
♪「忘れがたき故郷」
・カンちゃん 2番も歌えるよ!・おっ。 じゃあ 2番。
・いくよ。
せ~の。
♪「いかにいます父母」
♪「恙なしや友がき」
♪「雨に風につけても」
♪「思いいずる故郷」
・(すすり泣き)
♪~
律 うさぎっておいしいんだな。
え…?
フフッ…。