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（涼次）鈴愛さん！僕と一緒に雨に打たれませんか！？
（鈴愛）あの時から私は…。
涼ちゃんに恋してる。
恋し続けてる。
今も　好きで好きで　しかたない。
涼ちゃん　帰ってきて。
♪～
ごめん　鈴愛ちゃん。
カンちゃんを　よろしく。
♪～
♪「おはよう　世の中」
♪「夢を連れて　繰り返した」
♪「湯気には生活のメロディ」
♪「鶏の　歌声も」
♪「線路　風の話し声も」
♪「すべてはモノラルのメロディ」
♪「涙零れる音は」
♪「咲いた花がはじく雨音」
♪「悲しみに青空を」
♪「つづく日々の道の先を」
♪「塞ぐ影に」
♪「アイデアを」
♪「雨の音で歌を歌おう」
♪「すべて超えて届け」
♪～
涼ちゃん…。
さよなら。
祥平さん。はい。
涼ちゃんをよろしく。
涼次さんを…。
よろしくお願いします。
♪～
分かりました。
♪～
空が青い。ああ…。
＜鈴愛は　その空の青の青さに岐阜に帰りたいと思いました。東京に出てきて初めて上京して初めて岐阜に帰りたいと思いました＞
♪～
（光江）気持ちは変わらんか？
はい。
うちは　いつまででもおってくれてもええんやで。
（麦）うん。（めあり）光江姉ちゃん。
本当は　いてほしいんでしょ。日本語は正しく伝えないと。
うん。　まあ…　そうや。
ありがとうございます。（花野）ありがとう！
でも　けじめというものがあるし。
そう　けじめ！
カンちゃん　けじめ　分かんの？
いまいち。　ただ　昨日　ママからよ～く説明があった。
おっ　ちなみに　どんな説明？
岐阜には田んぼがあるし畑もあるし山もあるし　川もあるし駆け回れる。
おおジイジは孫に弱いので何だって好きなもの買ってもらえる！
ただし　年金の範囲内で！
（３人）アハハハハハッ！そのくらいにしといて。
カンちゃん　おいで！
あ～　危ない！　ハハハッ。
カンちゃんみいバアバの事　忘れんといてや。
うん。　みいバアバも　むうバアバもめえバアバの事もカンちゃん忘れない！カンちゃんの事も　お忘れなく！
（笑い声）当たり前じゃない。
鈴愛ちゃん　ほんまに　ごめんな。
涼次の事　すんまへん。
許しとくれやす！
皆さん　頭上げて下さい。
笑って　さよならしたいです。
ほんまやな。　うん。
また来てな。
鈴愛ちゃんにも　カンちゃんにも会いたい。
はい　もちろんです。
よくして頂きました。
♪～
（田辺）カンちゃん　また来てね。うん！
おうちの人は　何て？え？
いや　岐阜の人たちいろいろ心配したでしょ？
あ…　誰にも言ってないんで。
えっと　待って。
鈴愛ちゃん　ちょっと意味分かんないんだけどこれから　岐阜帰るんだよね？カンちゃん連れて。
はい！景気づけに夜行バスじゃなくて新幹線で帰ります！やった～！　新幹線！
カンちゃんは　アイスクリームを買ってもらってママはシャンパン飲みながら帰るの！
品川の駅ナカで買います。柿の種も。
鈴愛ちゃん…。
鈴愛ちゃん　本領発揮だね。何か　安心したよ　田辺さん。
そうですか。うん。
きっと　強く生きてくよ鈴愛ちゃんは。
はい！　ママは強く生きてきます！パパに振られても！
♪～
スズメ…。
寂しいな…。
♪「夢はいまも　めぐりて」
♪「忘れがたき故郷」
（晴）は～い　お待たせ。
（龍之介）おっ　来た来た！これこれ！
（晴）ブッチャー君　久しぶりやね。
いや　結構　仕事忙しくて。おばさんも元気そうや。
お客さんに　これ評判になっとって食べに来た。
♪～おっ。
「この土地はお客様を待ってました！」。
＜ブッチャー君は家の不動産業を継いでいます＞
「西園寺不動産にお任せ下さい！」。
菜生ちゃんに怒られんの？夕飯食べて帰って。
いや～　もう　俺なんか邪魔なだけ。子どもばっか。
そんなもんやよ。
あっ　ほや！　おばさん　見て。
この前　春休み家族でハワイ行った時の写真。
＜ブッチャー君無事　菜生ちゃんと結婚しまして今や　一男一女の父です＞
あっ　下の子菜生ちゃんそっくりになってきたねえ。　よかったわ。
どういう意味？ん？　あ…。
ふぎょぎょ…。ふぎょぎょ…。
ごちそうさん！ごちそうさま～。
（晴）ありがとうございました！いらっしゃいませ～！
ここは　どこ？　私は誰？古いけど。
ママ　何　言ってんの？
カンちゃんマー　一本　道間違えたかも。
うちが　こんなにはやってるなんてありえない。
ちょっと　おねえさん。　あかんて。並んどるで。
あっ　私　お客じゃないんで。
お客さんじゃないんです。
いらっしゃいませ！いらっしゃいませ！
あっ　お店の人？な～に　ごめんね。
（草太）じゃあ　じいちゃんこれ　お願い。
（仙吉）はいはい　７番ね。
ただいま！
ただいま～！
あんた　どうした？　いきなり…。帰ってきました。
ほう～　今年　正月帰ってこなんだもんなあ。
おおジイジ寂しかったわ。カンちゃん　おいで！
おおジイジ～！お～！
（宇太郎）何や　鈴愛いつまでおれるんや？
永遠に。あ？
私が東京に出た時帰ってきたくなったらいつでも帰ってきていいよとおじいちゃんおよびお父ちゃんおよびお母ちゃんも言いました。
なので　この度　楡野鈴愛帰ってまいりました！
あんた　何を言っとる？
あんた　何を言っとる。涼ちゃん　どうした？
ババ！何？　カンちゃん。
あのね　ババママはパパに振られたの。
あ？　どういう事や？
ママを怒らないで。ママは　かわいそうなの！
ママはパパに捨てられて毎日泣いて　かわいそうなの！
そんなふうに私の事を…。
あんた　別れたんかね？
涼次さんと別れたんかね？
あっ　あの　おばさん！
ブッチャー　あんた　こんなとこで何やっとる？
食堂でカツ丼食べとるだけや。普通や！
ここじゃ何なんで　ねっ。おばさん　奥で。　ねっ。
おじさん　面白い顔！
ブッチャー！　反則ブッチャー！手にフォーク持っとる！
お前のお母ちゃんはな　スズメや！ハッハッハッハッ！
変な名前　スズメ！カラスか　ネズミか！
何　ブッチャーのくせに！子どもに　何　言っとる！？
俺は　お前がブッチャーって呼んだおかげであれから　ずっと　ブッチャーや！
本当は　龍之介って立派な名前が…！
ブッチャーはブッチャーで十分や！
（晴）あ～　もう　やめてやめて！
ブッチャーだろ　お前も！うるせえ　龍之介だ！
俺は　西園寺龍之介！（律）こんばんは～。
律…。
＜２人の第２章の始まりです＞
律の事　言ってなかった？律も離婚したか？
鈴愛ちゃんは　律君の事が…。その先は待って！
続き聞きたい。この店の未来が決まります。
私が　おじいちゃんの五平□を引き継ぐ。
あかん。　世界一周するんや。どこが悪いの？
和子さんとは普通に接してほしい。律を支えたい。