スタートアップ企業とは|メリットや実態について調査
最近よく耳にするようになった「スタートアップ企業」という言葉。日本ではスタートアップ企業とベンチャー企業が同じような意味で使われているように感じます。今回はスタートアップ企業とは何なのか、理解を深めていきたいと思います。
2018年02月19日
最近よく耳にするようになった「スタートアップ企業」という言葉。日本ではスタートアップ企業とベンチャー企業が同じような意味で使われているように感じます。今回はスタートアップ企業とは何なのか、理解を深めていきたいと思います。
2018年02月19日
目次
そもそもスタートアップという言葉は、アメリカのシリコンバレーで生まれた言葉です。英単語を直訳すると、「始める」「起こす」といた意味を持ち、スタートアップは「新しく設立されたばかりの会社」のことを指します。
日本ではスタートアップ企業とベンチャー企業が同じように使われることがありますが、両者には明確な違いがあります。
スタートアップ企業は、先程述べしましたが、設立して間もない企業のことを指します。さらに詳しく言うと、今までにない全く新しいビジネスモデルを開発し、短期間で急成長を成し遂げる一時的な集団と定義されます。
●短期間で急激に成長を遂げる(利益を生み出す)
●これまでに市場に存在しなかった新しいビジネスを掲げている(イノベーション)
●ビジネスモデルが新しいと言うだけでなく世の中に新しい価値を生み出す
●人びとの役に立つ(社会貢献)
●一時的な組織である
スタートアップ企業のキーワードとしては、「新しいビジネスモデル」「成長スピード」「構成する組織」「短期間」の4点にあります。たとえ企業間もない組織であっても、上記の特徴に当てはまらなければスタートアップとは言えません。
スタートアップ企業には、これから事業を成功させるために、または世界に向けて発信していくためにもある程度の資金も必要となります。そういった将来性があると予想されるスタートアップ企業へ投資するのがベンチャーキャピタル(VC)です。
革新的なビジネスモデルを短期間に急激に成長し大きな収益をもたらすために明確なビジョンや目的をもって、いかにベンチャーキャピタル(VC)などの外部から協力を得ることができるかどうかがスタートアップ企業の成功へのカギともいえます。
一般的には、ベンチャー企業とは新技術や高度な知識を軸に、大企業では実践しにくい創造的、革新的な経営を展開する中小企業と定義されています。スタートアップ企業に比べて長期的であり、組織としての規模感も大きくなります。
また、ベンチャーの本来の意味には「投資を受けている会社」なので、中小企業とベンチャー企業の違いについては、投資を受けているかどうかで判断ができます。
スタートアップ企業は新しいビジネスで急激な成長を遂げ、同時に社会貢献を行うことができる起業して間もない企業のことですが、その先に株式上場等によって市場に大きな利益を得ようと考えている一時的な集合体です。
実際働くとなると一般的な大手企業のようにはいかず、スタートアップ企業にはスタートアップ企業ならではのメリット・デメリットが存在します。
スタートアップ企業では創業メンバーの一人として、その企業の土台作りに参加できます。やりたいこことが実現しやすい環境であります。
組織としてそれぞれの役割、役職などが定まっていないケースも多いため、会社の成長に伴ってさまざまなポストが生まれます。実力さえあれば入ったばかりであっても実力次第では社長の右腕や幹部候補になれる可能性が十分にあります。
常に新しいものを作り上げるといった発想力やインスピレーションと判断力が必要となり、自分自身で取り組んでいく姿勢は必要です。ビジネスマナーのような常識的とされるスキルよりも、行動力や思考的なスキルを身につけることができ、人として大きく成長することができます。
●組織体制が整っていない
スタートアップ企業の多くは組織体制がない企業がほとんどです。勤怠システムや給与システム・・・また業務フローについても自ら作り上げていくことが多くあるようです。
●離職率も高い 過酷な労働時間
起業して間もないため、会社として安定するまでは経営状態が悪いのに、仕事が忙しいといった悪循環に陥る可能性が高い傾向があります。また、労働環境も十分に整っていないという点も挙げられます。
●倒産するリスクが高い
スタートアップ企業は長く継続する会社を作りあげる会社ではなく、短期間で成功させるというスタンスなため、持続性を求められている企業ではありません。起業した会社のうち、5年以内にと倒産する確率は75%といデータも報告されています。
最後に
スタートアップ企業の求人は決して多くありませんし、メリットもあればもちろんデメリットも多く存在します。スタートアップ企業は、ビジネスの観点からも社会的観点からしても大変意義のあることを成し遂げる企業だといえます。日本から世界へとビジネスチャンスを掴みとるという意味でも、今後ますます注目を浴びるビジネスワードになるのではないかと思います。