Hey! @chablis777 uses Twishort, the most advanced app for longer tweets. Sign in and try it now »

---------------------------

----H----079-----------
----a-----------------------------
----n-----------------------
----b-u-n-a-o-i--------------
-----------------------------------

---------------------------------------------------------------


(秋風)何にもない楡野に 一つ提案だ。
漫画を描け。このネームは くそだ。
この前のやつも くそだ。
ネームなしでいきなり描いてみたら どうだ?
(鈴愛)先生。
私 描きます。
♪~
♪「おはよう 世の中」
♪「夢を連れて 繰り返した」
♪「湯気には生活のメロディ」
♪「鶏の 歌声も」
♪「線路 風の話し声も」
♪「すべてはモノラルのメロディ」
♪「涙零れる音は」
♪「咲いた花がはじく雨音」
♪「悲しみに青空を」
♪「つづく日々の道の先を」
♪「塞ぐ影に」
♪「アイデアを」
♪「雨の音で歌を歌おう」
♪「すべて超えて響け」
♪「つづく日々を奏でる人へ」
♪「すべて超えて届け」
♪~
(菱本)先生 なぜ あんな事を。
あいつは もうスケジュールという観念が飛んでいる。
ネームをこれから やり直していたらもう間に合わない。
一か八かだ。
そして 先生は 何をやろうとなさってるんですか?
単なる 落書きだ。
(ノック)
(藤堂)鈴愛ちゃん。
僕たち 向こうで待機してるからあがった原稿 どんどん渡して。背景とか入れてくし仕上げてくから。
(裕子)うん。
ユーコ 家はいいの?クウちゃん 大丈夫?
大丈夫。 シッターさんに来てもらってもいいし。
鈴愛 私 鈴愛が描き上げるまでつきあうからね。
えっ…。(藤堂)僕も毎日通うから。
あと5日だよ。 ギリだよ~。
ありがとう…。
ユーコ さっきは ひどい事 言ってごめん。 ボクテにも。
鈴愛 仲直りは いつだってできる。原稿 やろう。
<リオとショウタ…。リオは ショウタの声を夏祭りで見つけてショウタを声の限り呼びます。そして 再会>
ここまでは いいんだ。
ここまでは出来てるんだ。
(秒針の音)
どこ…。
次の場所は どこ?
神社の境内?2人が昔 遊んだ河原?
歩道橋の上? トンネルの下?
<物語を作るというのは無数にある選択肢の中からたった一つを次々に選び取っていく作業です。舞台設定一つにも悩まないはずはない>
神様… 助けて。
♪~
<真夏の蜃気楼のようにつかまえようとすればするほど物語は つかまらない>
(裕子)鈴愛! 起きて!
やばいよ! 明日 締め切りだよ!
間に合わないよ。
あ…。
大丈夫?
そうだ。
ユーコ!
この先!この先 どうしたらいいと思う!?
何か いいセリフとかエピソードとか浮かぶ?
ごめん 鈴愛。私 引退して もう4年だ。
もう無理だよ。
そうか…。
あっ じゃ ボクテにボクテ!仕事場にいるよね?
いるよ。
何で止めないの?
私 この続きボクテに考えてもらっていいの?
相談するのはいいんじゃないかな。
秋風先生には?いいんじゃない。
今回だけ 一緒に考えてもらって次から…。
次なんてない!
次なんてない。
♪~
原稿 止まったね。
大丈夫かな…。
♪~
(吾妻)え~っ!今日の朝って約束ですよね。
まだ 出来てないんですか?
あと少し もう少し待って下さい。
[℡]
はい もしもし。
[℡]あっ 鈴愛? 律。
ああ…。 あっ。
<鈴愛は一瞬 自分が大阪まで行った事が ばれたのかと思いました>
[℡]いや この前秋風先生から電話もらって結婚の通知がそっちにも行ったみたいで。
ああ… うん。
<大阪行きはばれてないようでした>
あれ どうして この電話番号…。
[℡]ブッチャーに聞いた。
そう…。
[℡]そう。 その… 結婚したんだ。
おめでとう。
[℡]ありがとう。また来月号の「月刊アミー」に載るって 秋風先生に聞いた。楽しみにしてる。
うん…。
[℡]あ…。ん…?
[℡]通勤途中なんだ。 電車来た。
あ…。
あっ 律。[℡]ん? 何?
電車の色 教えて。 何色の電車?
[℡]フフッ 何だ その質問。夏虫色だよ。
夏虫色…?
夏虫って 色の名前だったんだ。
[℡]そうだよ。 きれいな薄緑。
へえ…。
あっ ごめん 乗って。バイバイ 律。
[℡]ああ… うん。バイバイ 鈴愛 頑張れよ。
<鈴愛は薄緑のきれいな色の電車に乗っている律君を想像しながらあの 夏虫の駅の別れを思い出していました。そして もう 律君は自分のマグマ大使ではないのだ。笛を吹いても来てくれないのだと>
律…。
鈴愛 描けなくなっちゃった。
菱本さん もう デッドなんです。
もう さすがに製版所 入れないと落ちます。
(ノック)(裕子)鈴愛。 編集の人 来てるよ。
全30ページのうち 15ページ。
はい…。
それしか描けませんでした。ええっ!?
ちょっと 落ちますよ! それ!
黙って。いや でも…。
どうする?
すいません…。
せっかく 先生とボクテが取ってくれたページ…。
あっ 講談館の方にも…。鈴愛ちゃん やめて。
ど… どうしてくれるんだよ!冗談じゃないよ!
雑誌に穴開いちゃうよ!編集長に何て言うんだよ!
本当に… 本当にごめんなさい。
すいません。
いや 代原があります。代わりの原稿。
えっ!?(秋風)私が描きました。それでよかったら使って頂けたらと。
本当ですか? 秋風先生!
それは もう願ったりかなったり!
もともと うちが欲しいのは秋風先生の原稿でして… あっ。
これです。
えっ…。えっ…。鈴愛ちゃんが言ってた…。
原作というか原案は楡野スズメです。
連名となりますがよろしいでしょうか?
あっ 共作という事ですか?はい。
信じられない…。
先生と私の名前が並んでる。
♪~


about an hour ago via Twishort web app

Twimap
Twitter on the Map.
TwiAge
Find out your Twitter age.