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誰でも服をデザイン&生産できるアプリ プロ向けの3DCAD会社が開発

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2018/6/29 (FRI) 18:30

 アパレルの3DCADソフトの製作などを手がけるクチュールデジタル(大阪、森田修史・社長)は、アパレルの3DCADのスマホアプリ「クチュール(COUTURE)」を6月30日にリリースする。同アプリは100種類以上の柄を選択でき、柄の大きさや置く場所なども簡単かつ自在に変えられ、そのまま発注することも可能だ。発送までは3週間で、これまで企画から生産、販売まで半年以上かかっていたファッションビジネスのプロセスを大きく変えることになる。クチュールデジタルの森田社長は「これまでプロユーザーのファッションブランドや大手自動車メーカーに3DのCADを開発してきた。最先端のCADテクノロジーを使うことで、プロのデザイナーだけでなく、一般の消費者が自ら服を作るD2I(Direct to Individual)の時代が到来する。このアプリを使えば、自在に自分の服をデザインすることが可能だ」という。

 リリースの特別プロジェクトの一環として、タレントやモデルに加え、ファッションデザイナーとしても活動するマリエのブランド「パスカル マリエ デマレ(PASCAL MARIE DESMARAIS以下、PMD)」とコラボレーションした。記者会見もマリエが拠点にしているという、FAB施設の「アンドメイド(ANDMADE)」で行った。アプリ内には、PMDのコレクションの中で超長綿を使った高品質なカットソーをカスタマイズできるコーナーも用意した。マリエは「ファッションデザイナーとして活動する上で、服だけでなく、デザインから生産、販売、さらには販売したあとのリサイクルまで、全プロセスをデザインすることを掲げてきた。『クチュール』は、そうした活動の一環になる」と語る。

 「クチュール」には100種類以上のテキスタイルの柄や数種類の素材を用意。スカートが5500円から、ワンピースが7500円から、柄のカスタマイズ費用として500円、2000円のコースから選択。デザインしたものをそのままカートに入れれば発注するECサイトにつながる仕様。注文から発送までは3週間になる。

 クチュールデジタルは、東洋紡出身の森田社長が創業したデジタルファッションがルーツで、これまで大手アパレルや自動車メーカー向けに高性能の3DCADのソフトウエアを開発してきた。森田社長は「まずは柄のデザインだけだが、いずれはパターンやサイズなども変えられ、バーチャルフィッティング機能なども搭載する」という。

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