(4)ときには突き放す冷酷さが必要
“被害者ぶる人”への最善の対策は、なるべく近寄らないことである。
ただ、こちらが神経を使って接していても、“被害者ぶる人”はささいなことで、「あのせいで自分はつらい思いをした」と騒ぎ立てる。騒がれたらエスカレートさせないように反論することが大切だが、反論には多大なエネルギーを必要とする。だから、因縁をつけられる前に予防するのが理想であり、そのためにはできるだけ接点を減らして攻撃材料を与えないようにするしかない。
友人関係なら、関係を断つこと。“被害者ぶる人”は、「友達なら頼みを聞いてくれてあたりまえ。 それなのに断るなんてひどい」と、友人関係であることを利用して攻撃してくる。ときには「友人だから本音が言える。あなたのここがダメだ」と、友人であることを不当な攻撃の免罪符にすることさえある。
“被害者ぶる人”は、自分が受けた被害を訴えながら弱々しい素振りを見せるので、何とかしてあげたくなるかもしれないが、同情は禁物。そのうちに、あなたから受けた被害を強調しながら、あなたを責めるようになりかねない。だから、相手が“被害者ぶる人”だと気づいたら、割り切って距離を置くべきだ。
自分の身を守るためには、ときには突き放す冷酷さが必要なのである。