旦那の仕事がサービス業のため、週末はよく娘と2人で私の実家へ遊びに行きます。実家には塀に囲まれた小さな庭があるのですが、気持ちの良い晴れの日、その庭で突然ピクニックをすることに。

実家の母は私とは逆のアクティブ人間で、ノリノリで娘のリクエスト通りにピクニックの設営をしてくれました。保育所で作って以来、すっかり「おにぎらず」が気に入った娘。母と一緒に玉子たっぷりのおにぎらずを作り、大好きなイカリングとイチゴも用意してもらい、庭にせっせと運ぶと……娘の楽園ができました。

乳児の頃は、実家へ行くとアイドルのように扱われていた娘。成長しておしゃべりが上手になり、自分の意見を言うようになってからはまるで王様のようです……。でも、ピクニックになると娘なりのお手伝いをしてくれます。

ペーパーナプキンが風で飛ばされないように石を上にのせたり、草や花をテーブルに飾ったり、私には思い付かないことをやるので面白いなぁと見守っていました。

実家には私の祖父が趣味で植えたいろいろな草木があるのですが、娘はいつもその草木を採取して空想の動物へのエサを作ったり、祖父が敷き詰めた砂利を移動させたりと好きに遊んでいます（おじいちゃん、ごめん……）。

この日、食事を終えた娘がはじめたのは「色みず」作り。庭の草を石でつぶしたり、ゴリゴリとペースト状にしたりして、水と一緒にビニール袋に入れてもみもみ。料理のマネかな？娘なりのピクニック第二弾かな？とほのぼのと見守っていると、次第に泥なども混ざって最終的には魔女の鍋のように……。グツグツと音が聞こえそうでした。

ところで庭にはマンリョウと言う赤い実がなっています。ママゴトで大活躍する、むいてよし、つぶしてよし、飾ってよしの万能の実で、娘のお気に入り。とても小さい実ですが、この日も娘はハムスターのように器用にむいて、魔女の鍋のトッピングにしていました。

しかし祖父がお正月の縁起ものだとよく言っているので、バチがあたらないかちょっとハラハラします……。

娘の希望で始まった庭でのピクニック。移動がないし準備＆片付けがラクでズボラかつインドアな私も意外と快適でした。足りないものがあればすぐ家の冷蔵庫に取りに行けるし、トイレにも気軽に行けます。実家の庭は塀に囲まれているので人目が気にならず、レジャーシートの上でゴロゴロできたのも良かったです。

が、元気いっぱいの娘には庭はちょっと狭そう。長時間過ごすなら、やっぱり山や公園など広いところのほうが、のびのびできて良さそうです。おうちピクニックも楽しいけど、次はお出かけしようね。

ピクニックにも欠かせない日焼け止め。普段、日焼け止めを塗るときって「サッサと塗ろう」ぐらいしか思わない「無」の時間だけど、いい匂いがすると塗るのが少し楽しくなります。娘も「いいにおいするね～おかしの匂い？りんご？」とスンスンと香りを楽しんでいました。