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♪~
(鈴愛)涙 止まってきた。
(律)そりゃ よかった。
きれいな色。 すみれ色。
ああ 清に塗られた。
ふ~ん…。
<鈴愛は律が自分以外の女の子の名前を呼び捨てにするのを初めて聞きました>
♪~
♪「おはよう 世の中」
♪「夢を連れて 繰り返した」
♪「湯気には生活のメロディ」
♪「鶏の 歌声も」
♪「線路 風の話し声も」
♪「すべてはモノラルのメロディ」
♪「涙零れる音は」
♪「咲いた花がはじく雨音」
♪「悲しみに青空を」
♪「つづく日々の道の先を」
♪「塞ぐ影に」
♪「アイデアを」
♪「雨の音で歌を歌おう」
♪「すべて超えて届け」
♪~
では お預かりします。(正人)よろしくお願いします。
一軒家になったらミレーヌ暮らしやすくなるね。
(正人)うん それが一番に あったんだ。
律も気が向いたら来てね。なあ…お前 ちゃんとした恋しろよ。鈴愛 泣いてたぞ。
うん。
何かさ 相手一人に絞って振られたら自分一人じゃん。当たり前だろ。
怖いよ。 俺 弱いとこあるから。
何か そういうのとつながってんのかな。
ちゃんと恋愛できないの。
正人は優しいんだよ。
なあ 律。
律は やっぱり鈴愛ちゃんじゃないの?
いや 俺さ 考えたんだけど。(正人)考えたんだ。
例えるなら あいつは 俺にとってドラえもん。 世界の扉なんだ。
すごい 例えだな。
病気で左耳失聴した時こびとが踊るって言った。
あいつの想像力と生きる力はすごい。 一緒にいると元気が出る。
じゃあ 何で?ドラえもんなんだ。
静香ちゃんじゃない。恋愛感情はない。
恋愛感情は これっぽっちもない。
でも… でも 律。
「ドラえもん」という漫画はドラえもんがいないと成立しない。
律が のび太君だとして。まあ そうだな。
静香ちゃんよりドラえもんを取った方が正解じゃないの?
待て。 俺は まだ若い。
若い芽を摘むな。恋だってしたいしそりゃ 人並みにそういう事だって…。
子どもだって いつかは。
子ども欲しいのかな? 俺。まだ分かんないけど。
まあ そっか。 そうだな。うん…。
でも…君たち離れられないよ。僕は そう思う。 予言だ。
予言をするな。 呪いをかけるな。呪いかよ!
♪~
(秋風)あれは何だ?
(菱本)涙止めマスクらしいです。
放っとくと 涙が原稿に落ちるので自ら考案されたらしいです。
あそこに 涙がたまる仕組みになっています。
死んだか?五平□のじいさん死んだか?
誰も亡くなられてないです。
(小声で)シ ツ レ ン。
え?失恋です。
おい 猿!
先生… まだ多感な年頃です。言動には気を付け…。
鈴愛さん。 楡野鈴愛さん。
失恋をなさったか?
この人 いつから泣いてんの?
(藤堂)えっと 振られた日…。
あっ ごめんなさい。振られたなんて…。
え~っと…その日から 3日間ず~っと。
僕 病院で点滴してもらった方がいいと思うんです。
こんなに泣いてたら 脱水症状になっちゃうんじゃないかって。
(裕子)大丈夫です。
涙では脱水症状にはならない。
なぜなら どれだけ泣いても数ccにしかならないからです。
こんなに ダムのように泣いてるのに 数ccか…。
脱水症状になるほど 泣く失恋か。いいじゃないか!
大いにいいじゃないか!
先生 殺意がわきます。
先生 仕事して下さい。締め切り迫ってます。
とっとと ペン入れの続きを!
チッ 聞きたいのに。
℡
はい もしもしオフィスティンカーベル。
あっ うん。 今 鈴愛ちゃんと…。
あ~ いい いい。
鈴愛 ちゃんと仕事してる?
うん うん…。
ああ… 本当。 分かった。 じゃあ。
ごめん。(清)誰?
うん ちょっと 友達。
<嘘をついた訳ではなくちょっと流しました。 律君>
すご~い。 これで弾くんだ。
(宇佐川)あっ ごめんなさい。
せっかく来てもらったのに今日は経費節減のため 弾かない。
見られるだけでも楽しいです。
君も 理工学部ですか?
すみません私は 文学部 一文なんです。
あ~ そう。
あ~ ハハハッ いいの いいの。
「源氏物語」の夢をこのロボヨにも。
将来 ロボットはより知的かつ繊細になります。
その可能性は 計り知れない。
どうしたの? 萩尾君ボ~ッとして。
あ… すいません。
この前は あんなに熱を持って聞いていたのに。
この人ちょっと 今日 おかしいんです。
や… そんな事ないよ。
どこかに早く行きたくてたまらないって感じ。
♪~
好きです。
ごめんそういうつもりじゃなかった。
え… えっ 嫌だよ!正人君 好きだよ!
マア君! ねえ!離してってば!
♪~
(ノック)
だから 一人に…。
律?
あっ 使う?あっ ううん。 いい匂いと思って。
ほら もう一匹 やって来た。
一匹って何よ。 何 作ってんの?スープ。
こうね。
<豆腐を サイコロ状に切る。油抜きした油揚げも細かく。あとは ベーコン。マカロニは ゆでておく。ベーコンと油揚げを炒めてお湯とコンソメを入れる。そこに豆腐を入れて煮立ったら マカロニを加える。刻んだねぎを散らせば出来上がり>
せっかくだからみんなで食べようか?
(2人)いやいやいやいや…。鈴愛は律君を待ってたんだよ。
う~ん おいしい。
本当?うん。
鈴愛は変わんないよな。
何かあるとごはん食べられなくなってうれしいと喜んで。
お代わり。あいよ。
東京にいる今も 梟町にいる時も変わらん。
律は もしかして梟町を出て楽になったか?
鈴愛は それ ないの?
ない。 どっちも一緒だ。
鈴愛は 自分が強いからな。
きっと どこに行っても変わらん。
俺は 周りに影響される。
でも だから 律なんだな。ん?
律は雲みたいって思っとった。
風の流れで形が変わる。 ふわふわ。
雲の上で寝たらふわふわで安心する。
人を勝手に布団にするな。
フフッ。
おいしい…。
あっ 律 爪。
あ~ 何か自分だけ うまくいってんのもあれかなと思って。
自粛。
♪~
9!10!やった!
11!すごい!12!
13! 14!15!
16!(裕子)17!18!
♪~
♪「たかが恋なんて 忘れればいい」
♪「泣きたいだけ」
<裕子ちゃんやボクテ君のあったかさの中で鈴愛の心に刺さったトゲも次第にま~るくなっていきました>
♪「笑ってネ」
♪「今すぐ Kiss Me Wow Wow」
よかった よかった。鈴愛 普通に食欲出て。
このあと ホットケーキとチョコパフェいきます。
マジ? すごいね。
あっ みんなに心配かけて迷惑かけたから おごるよ。
でも 1,000円過ぎた分は自分で払ってね。
(ドアベル)(シロウ)いらっしゃいませ~。
律…。
♪~