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しゅ~くり~む ら


May 26, 2018 12:00 AM /

多くの支え

「NTN presents 2018 ツアー・オブ・ジャパン」は、クイーンステージの富士山ステージを終え、いよいよ最終決戦の場、伊豆ステージに向かいます。

現在の個人総合時間順位は以下の様になっています。

1位 マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)14時間03分02秒
2位 ヘルマン・ベルシュタイナー(バーレーン・メリダ)+35秒
3位 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)+46秒

「キナンサイクリングチーム」vs「バーレーン・メリダ」の一騎打ちの様相を呈しています。

尚、伊豆ステージは120.8kmの距離で獲得標高3,828mという尋常ではないコース設定となっています。

今年、「アジアで最も厳しいレースを目指す」というレースフィロソフィーを打ち立てた「ツアー・オブ・ジャパン」ですが、伊豆ステージの厳しさはその哲学を象徴するような内容となっています。

このコースを走り切った者のみが、最終日東京での凱旋レースに出場することが許されるのです。

また、「ツアー・オブ・ジャパン」は、選手だけでなく、このレースに関わる関係者にも多くの試練が待ち受けています。

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「自転車ロードレースは多くの随行車両の存在によりレースが成立しています。主催者、審判、メディア、救護などなど、選手たちのプロトンと共に移動しながらこのスポーツを開催しているのです。当然、選手たちと同様に、高いスキル、精神力、体力などが求められ、皆相応のリスクを背負いながらそれぞれの業務をこなしています。」

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「大会協賛社の皆さんにとっても1週間移動しながらブース出展などを展開することは決して容易なことではありません。そんな中、冠協賛社であるNTN株式会社様は、社員の皆さんが自ら率先して動いてツアー・オブ・ジャパンというレースの中で多くの社会貢献活動を展開しています。」

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「ツアー・オブ・ジャパンには表舞台にはでてこない多くの関係者の存在があります。正直、彼らがいなければこのレースは成立しません。レースに必要なモノを創り、運び、設営し、撤収し、時にはヘビーなアクシデントにも対応します。もしかしたら彼らは一度も生でレースを観れていないかもしれません...。まさに縁の下の力持ち的な存在です。」

この場ですべての関係者をご紹介することはできませんが、本当に多くの方々の支えがあってこのレースが成立していることを知っていただければ幸いです。


May 23, 2018 7:03 PM /

プロフェッショナル

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「NTN presents 2018 Tour of Japan」は第4ステージまで終了しました(堺⇒京都⇒いなべ⇒美濃)。

明日は第5ステージ(南信州ステージ)となります。

本日の美濃ステージのスタート前に残念な一報が入ってきました。

「バーレーン・メリダ」所属の日本のスター選手、新城幸也選手が、前日の第3ステージの落車で負った怪我の影響でDNS(未出走)の決断を下したという内容でした...。

怪我の状況を考えるとDNSはある意味で当然の判断なのですが、新城選手自身は「走りたい」という強い意思を持っていたようで、それに対してチームドクターがストップをかけた状況だったようです。

朝に急遽開催した記者会見の席で、「ツアー・オブ・ジャパンでなかったら前日の時点でリタイアしていた」と語った新城選手の言葉を聞いて、正直、目頭が熱くなってしまいました。

実は昨年の12月に、新城選手は忙しいスケジュールの合間を縫って、美濃ステージ主催のトークショーに参加してくれました。

ちなみに、ツアー・オブ・ジャパン 美濃ステージは、地元の熱い想いを持った人生の先輩方が、文字通り手作りで開催を続けている地域密着型の手本の様なステージです。

新城選手が一泊二日で冬の美濃に訪れ、帰り際に地元の方から「もう二度と会えないかもしれないので一緒に記念撮影ができてとても嬉しいです」と言われた際に、「そんなことはありませんよ」と返事を返していたのがとても印象的でした。

本日、記者会見終了後に、新城選手と少しだけ話せるタイミングがあったのですが、その時に「よりによって美濃でDNSとはとても残念ですね」と心のうちを語ってくれました。

新城選手は、間違いなくあの時の言葉を覚えていて、そして、美濃ステージで再び表彰台に上がることを本気で考えてくれていたのだと思います。

いなべステージでの落車後にみせた献身的な走りはまさにプロフェッショナルでしたが、それと共に、「応援してくれるひとたちのために走る」という新城選手のマインドは、まさにプロフェッショナルの鏡だと感じた瞬間でした。


May 20, 2018 11:11 PM /

TOJ開幕

「NTN presents 2018 ツアー・オブ・ジャパン」が開幕いたしました。

本日は大阪・堺で第1ステージが開催され、来場者数は「77,000人(主催者発表)」と発表されました。

優勝したのは、先日、J SPORTS で放映された「ツール・ド・ヨークシャー」で総合6位に食い込んだ「JLTコンドール」の イアン・ビビー選手。

2.6km のショートタイムトライアルコースを3分12秒のタイムで駆け抜けました。

日本勢では、宇都宮ブリッツェンの岡篤志選手が、僅か1.8秒差の5位で初日のスタートを切っています。

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「開幕前日の土曜日に行われた監督会議。今年もジャケットではなくてスタッフポロでの参加となりました...」

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「メイン会場が変更になった堺ステージは午後にかけて昨年以上のお客さんが集まりました(写真は午前中)」

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「TOJキッズウィーラースクールが今年も開催されお馴染みブラッキー中島氏が子供たちで自転車の素晴らしさを教えていきます」

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「堺ステージのTOJキッズ二人が優勝したビビー選手と記念撮影!」

今夜は第2ステージが開催される京都府京田辺市及び精華町に移動し翌ステージの準備などに追われています。

明日以降のステージも是非お楽しみに!


May 17, 2018 11:59 PM /

ごまかしシリーズ発動

「ツアー・オブ・ジャパン」開幕まであと2日となりました。

いまは「ツアー・オブ・ジャパン」に集中していますが、24時間すべてを「ツアー・オブ・ジャパン」だけに費やすこともできず、いろいろと追い込まれております。

当然、ここのところブログの更新も差し込まれ気味...

そんな時に発動するのが「ごまかしシリーズ」となります。

本日は「ツアー・オブ・ジャパン」開幕前に「初心にかえる」という意味も込めまして、昔の表彰台の写真を中心にアップしつつ「ごまかして」いきたいと思います。

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「定番写真。17歳のとき(1989年)。フランス・ナントのクラブに所属。恐らくフランスのジュニアカテゴリーを走った最初の日本人?」

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「こちらも定番写真。19歳のとき。チャレンジロード優勝。2位は柿沼社長。一緒に逃げた。」

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「23歳のとき。優勝は飯島アニキ。自分3位。4位は福島晋一氏。」

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「24歳のとき。シマノレーシングでたしかツール・ド・東北チーム優勝。TOJ堺ステージアンバサダーの今西氏もいます。金屏風。」

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「26歳のとき。ムロズでベルギーのプロレースを走る。5流プロ時代。」

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「夢破れて帰国。27歳のとき。アルバイトしながら今で言うJBCFロードチャンピオンシップで2位。3位はあの阿部良之氏。」

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「28歳のとき。5流プロの残り香でツール・ド・台湾総合3位。引退間近。」


May 14, 2018 11:59 PM /

ドラマ

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「事実は小説よりも奇なり」ということわざがあります。

日曜日に開催された「2018年 Jプロツアー 第8戦」となる「第2回 JBCF 宇都宮ロードレース」に於いて、宇都宮ブリッツェンの増田成幸選手が、昨年の春に発症したバセドウ病を見事克服して、非常に強い勝ち方で久しぶりの勝利を飾りました。

「フェニックス(不死鳥)」の愛称でファンから親しまれている増田選手は、これまでも多くの怪我を乗り越えて何度も奇跡的な復活を遂げてきました。

増田選手のすごい部分は、ただ復活するのではなくて、その都度強くなって戻ってくるところにあります。

並の選手ならば引退に追い込まれてもおかしくない様な状況下に於いても、必ず一筋の希望の光を見つけ出し、そして、その僅かな光を手繰り寄せながら、どん底から這い上がってくるのです。

そんな増田選手の走りにファンは熱狂し、そして、増田選手から「生きる勇気」を受け取るファンの方も少なくありません

現在、イタリアでは、世界三大ステージレース(グランツール)の一つである「ジロ・デ・イタリア」が開催されています。

「グランツール」がなぜ魅力的かといえば、コースがスペクタクルであるのと同時に、やはり、長い歴史が創り上げた数え切れないほどの「ドラマ」がレースのなかに組み込まれているからです。

往年の名選手、語り継がれる名勝負など、世代を超えた「リアルドラマ」があるからこそ、そこに大きな価値が生み出されていくわけです。

国内レースには、この積み上げられていく「ドラマ」というものがまだあまり多くありません。

それでも少しずつ、しかし確実に、文化に近づく様な「ドラマ」が積み上がりはじめています。

今回の増田選手の復活勝利というのは、間違いなく、宇都宮の自転車の歴史と、Jプロツアーというレース史に刻まれていく名シーンだったと感じています。




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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在はツアー・オブ・ジャパン大会ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。

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