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(菱本)なぜ 講談館出版の新連載お断りになられたんでしょう?
(秋風)人を育てる。 時間が足りない。
先生 最近 おかしいです。はい?
先生 私は 先生がファンの顔が見たいからとトークショーをやり始めたあのころから全国から弟子を集めたいなんて言い始めた あのころから何だか おかしいと思ってました。
まるで 自分にしか興味のなかった先生が…。
失礼だな。
もしかして 再発してるんですか?
フッ 何を根拠に。 バカバカしい。
私は生きる。生きて生きて生きてやる!
神に選ばれた者だ!
この私が死ぬ訳がない。寝言は寝てから言ってくれ。
本当ですね?
はい。
分かりました。 先生を信じます。失礼しました。
講談館出版の方には私から お詫びのご挨拶を。
社長によろしく。
先生。はい?
5分でいいから私より長く生きて下さいね。
え?
私 先生のいない世界に生きる勇気はありませんので。
♪~
♪「おはよう 世の中」
♪「夢を連れて 繰り返した」
♪「湯気には生活のメロディ」
♪「鶏の 歌声も」
♪「線路 風の話し声も」
♪「すべてはモノラルのメロディ」
♪「涙零れる音は」
♪「咲いた花がはじく雨音」
♪「悲しみに青空を」
♪「つづく日々の道の先を」
♪「塞ぐ影に」
♪「アイデアを」
♪「雨の音で歌を歌おう」
♪「すべて超えて届け」
♪~
(シロウ)いらっしゃいませ!
(鈴愛)マスター 何でバイト?
こんなに ガラガラなのに。(シロウ)失礼だな!
いや 一人で回せるんだけどさ独りぼっち さみしいなあなんて誰かと働きたいかなあなんて。
だから 気の向いた時って書いてある訳。
はあ。
あっ 電話? うち テレカ使えないよ。ピンク電話だから。
えっ…。 えっ ピンク電話ってテレホンカード使えますよね。
それ 新型。 うちの古いの。
え~っ せっかく電話する気満々で来たのに…。
あっ そのテレホンカード人面魚?
かわいいでしょ?
<そう その年 1990年一躍スターになったのが人面魚でありましてテレホンカードにまでなっておりました>
<その電話番号を 小さい頃からもう鈴愛は覚えています>
℡はい もしもし。
もしもし 菜生?
鈴愛~! スズちゃん 元気?
うん 元気やよ。
あ~ ハハハッ 鈴愛ちゃんや。何か うれしい。℡うん。
あっ この前 帰ってきたやろ?こっちに。
うん。 一日だけ。会えんくて ごめん。
℡ううん 忙しいっておばさんから聞いた。頑張っとるねえ。うん。 菜生は?
<その時代お友達とのおしゃべりは携帯もなくメールもなくそう まだSNSもない時代。電話で直接しゃべる。それしかありませんでした。だからこそ 貴重で…>
あっ 鈴愛 あの服着た?カエルの服。
あっ まだ着とらん。℡え~。
あのね…。℡うん。
私 決めとる。
あれは カエルのワンピースは初めてのデートで着る。
えっ そんな人ができたの?℡これからや。
あっ 何や… びっくりした~。
あっ あかん。 本当に切れる。
℡どうした?あっ ううん。
ありがと。 あと100円コーヒーのお釣りもらったら。
(正人)ああ いいよ。そのかわりさカエルのワンピース着た時 見せて。
えっ?<あっ いやいや 正人君。その発言 聞きようによっては「僕とデートして」に聞こえますから。えっ 違う? 聞こえない?>
鈴愛ちゃん正人君 盗み聞きじゃないよ。
あのボリュームみんなに聞こえる。
あ…。
座らないの?あ… はい。
あっ! クロッキーのバイト楽しかった!
ありがとう。 また行く。あ… はい。
あの! さっきの言葉なんだけどカエルのワンピース着たとこ 見せて?
着た時 見せて?
どっち?
ん? 着た時… だけど。 え?
<鈴愛 ツッコミますねえ…>
ああ… え?
(菱本)では確かに。(律)どうも。
また来てくれる?はい 喜んで。
あ~ よかった。 この前のクロッキー秋風 張り切っちゃって。
菱本さん 笑うんですね。
あっ 私 今 笑ってました?
なかなか よかったっす。
あっ 偉そうっすね 何か。失礼しました。
ねえ 今日 人いないでしょ?
あ~ 日曜でもないのにお休みですか?
締め切りの切れ目だから。
この仕事はね忙しさに すご~く強弱があるの。
締め切り遠かったらこうして だら~んと猫一匹いないし。あっ まあ 私は いるけど。
忙しいと もう修羅場。そこここで 人が寝るの。
へえ~でも ちょっと楽しそうですね。
楽しそう?
まあ 楽しそうと言われればそうかな。
あっ ちょっと待って。秋風に声かけてくるわ。秋風あなたの事 気に入ってるから。下のリラクゼーションルームでお茶でも。
部屋にいると思うから声かけてくるわ。
♪~
(秋風)「少し 旅にでる」。
♪~
(戸が開く音)
(晴)えっ。 あっ 先生…。
(ノック)
あっ そうか。 律君 忘れてた。
いや あの… 今 上に電話でつい出ちゃったら散英社の方からで「急がないけど 折り返しを」ってこれ メモです。
すみません。
私 ちょっと お酒いいかしら?あっ はい。
君は?あっ 僕は…。
先日 お土産で頂いたふき味噌がおいしくどうしても ここのお料理を食べたくなりました。
こうして ごちそうを並べて。
先生のお口に合うものなんかとてもとても…。
高級なものなんか 何にもなくて。
いえ みんな おいしいです。こういうのが いいんです。
(仙吉)さあさあさあ。 はい。あっ。
あ~ すいません。
そして こうして 仙吉さんとお酒を飲んでみたくなりました。
そりゃ うれしい!もう いつでも来てやって下さい。
5月からは鵜飼い夏の終わり頃からは梨狩り。
もう 何だってありますよ。大したものはないけどね。
準備中の札ひっくり返そうと思って表出たら店の前で 待っとりゃ~た。
(宇太郎)ああ そんな言って下されば…。
マットリャータ?アラビア語っぽいですね。
(2人)アハハハッ!
待っていらしたという事です。
待っている間ひなたぼっこができました。
先生 これ ウナギ。
こっちの方ではね 焼くんですよ。
東京では蒸すんやよね?
この酒も うまい。ふくろうの山っていうんやわ。
辛口でええやろ? ねっ。
このマグロ 魚屋走ったらええのがあったで。
ほう。 では 失礼して。
(仙吉)どうぞ。
♪~
おいしいです。(すすり泣き)
えっ…。
いえ ワサビが ツンと…。
♪~
♪「出逢ってしまったのだろう」
♪「こわれるほど抱きしめた」
℡
はい もしもし。あっ お母ちゃん!
先生が見えて… 泣いとりゃ~す。
(笑い声)
泣いとる!?
5年前 ガンをやったんです 秋風。え…。
その時は手術をして助かったんです。
だから ああして元気に。
元気だったのに…。
これ…。
あっ これは散英社。
♪~
再発したんだわ…。
(泣き声)
♪~
ふぎょぎょ…。