起業家になりたい人をサポートし
「連続起業」の価値を広めたい
──連続起業家を目指す人のためのオンラインサロン「pedia salon」を立ち上げられていますが、連続起業家を増やしたいという思いがあるのでしょうか。
そうですね。これからの社会の動きを考えたとき、「雇用される」ことに対する価値は今後ますます下がっていくと思います。未来を生きる若い人たちに、それを知ってほしい。このサロンは「連続起業家を目指す人」「会社を売却したい人」「自社の売却益を投資して資産運用したい人」のための交流の場であり、各自のフェーズに応じたスキルを体験型で習得できるコミュニティです。起業家と投資家のマッチングもテーマの一つですね。
──どのような人たちが参加していますか?
1980年~2000年生まれの、いわゆる「ミレニアル世代」がほぼ全員を占めます。世界的に見ても、史上最大のお金持ち世代といわれるミレニアル世代は、ハイリスクハイリターンを好み、短期間でお金を稼ぎ出すことが得意。彼らにとって、連続起業家のライフスタイルは相性がいいと思います。
──地道にコツコツと、というある種“日本的”な価値観とは真逆な立ち位置ですね。ミレニアル世代でもある正田さんが感じる、連続起業家というライフスタイルの魅力は何でしょう。
連続起業家としての方法論を習得すれば、まとまった時間とお金が得られるので、常に働いていなければならない状態から解放されます。この不透明な時代に、会社の仕事にばかり時間を取られるのはとてもリスキーなこと。働き方を見直すことで、自由に自分のやりたいことに打ち込むことも可能になります。
お金と時間は引き換えるものではなく、どちらも創り出せるもの。年収と貯蓄額は比例せず、給料で資産を増やすことは困難です。こうした事実に向き合い、連続起業の価値に着目する人は、将来的には確実に増えていくと思いますね。
15歳で起業。インターネット事業を売却後、M&Aサービスを展開。事業再生の計画策定や企業価値評価業務に従事。2011年にTIGALA株式会社を設立し代表取締役に就任。テクノロジーを用いてストラクチャードファイナンスや企業グループ内再編等の投資銀行サービスを提供することを目的とする。2017年12月より、スタートアップメディア「pedia」を運営。著書に『サクッと起業してサクッと売却する』『ファイナンスこそが最強の意思決定術である。』『ビジネスの世界で戦うのならファイナンスから始めなさい。』『15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと』(いずれもCCCメディアハウス刊)、『この時代に投資家になるということ』(2018年6月下旬発売予定・星海社新書)がある。
(記事提供:Qreator Agent)