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(晴)えっ…。
(瞳)まことにお恥ずかしい話なのですが資金繰りがつかなくなってしまい…。
<さて このところ梟町界隈をにぎわしていたぎふサンバランド事件。東京からしゃれた人々がやって来てあんな事や こんな事や>
(トオル)あなたです。 きれいなの。
<人々の心を無駄にあおりましたが…>
今までは銀行から いくらだって融資が下りていたのにそれが ここにきて私たちも まさかと…。
(仙吉)あっ そう…。
<1989年 バブル崩壊の影が忍び寄っていました>
これ つまらないものですがお騒がせしたお詫びに。
あんた 大変やな。
一軒ずつふくろう商店街 回って?
帰ってしまいまして。(宇太郎)え?
上司も同僚も みんなとっとと帰ってしまいまして…。
私は ちょっとそれはないんじゃないかと思って。
そうや。 五平□ 食べてきなさい。今 焼いたる。
ありがとうございます!
この仕事 よそ者なのでどこに行っても煙たがられる事が多くて…ありがとうございます!
<そのころ 鈴愛は一度だけデートした他校の新聞部 こばやんに通学路を変えられていました>
♪~
♪「おはよう 世の中」
♪「夢を連れて 繰り返した」
♪「湯気には生活のメロディ」
♪「鶏の 歌声も」
♪「線路 風の話し声も」
♪「すべてはモノラルのメロディ」
♪「涙零れる音は」
♪「咲いた花がはじく雨音」
♪「悲しみに青空を」
♪「つづく日々の道の先を」
♪「塞ぐ影に」
♪「アイデアを」
♪「雨の音で歌を歌おう」
♪「すべて超えて届け」
♪~
(山田)Hamlet devoted himselfto revenge his father’s death.
(一同)Hamlet devoted himselfto revenge his father’s death.
この「devote oneself」で何々に身をささげる。なので ここは 父親の死の復讐に身をささげる。He suffered from depression.
(一同)He suffered from depression.
(山田)He said, To be, or notto be: that is the question.
(一同)To be, or not to be:that is the question.
Good. 「Suffer from depression」で 憂鬱になる。ハムレットは ここは悩んで 悩んで 悩みまくって憂鬱っていうのがこの戯曲の…。ワッツ ディス!
ワッツ ディス!
オーケー。
「やっぱり もう こばやんはないんだと思う。 ス」。
何や これ 鈴愛のスか。
「やっぱ 拷問がいけなかったかな。ナ」。
菜生のナだな。
何や こばやんに拷問したか?
(山田)「私は前を向いて歩く。そんなことより今年の夏 どうする?また金華山でも登る? ス」。
お前ら 全く勉強する気ないな。
(鈴愛)イッテ!(山田)なあ!
<もうすぐ 夏休み高校最後の夏が来ます>
♪「Hold me tight, darling」
♪「駆けぬけるゼブラのストライプ」
♪「Fly with me, darling」
♪「舞い上がる 砂の嵐」
♪「世界でいちばん 熱い夏休み」
<あらあら大学模試の判定でしょうか…>
・(笛の音)
・(笛の音)
<律君は 鈴愛が自分を呼ぶ音をいつになくかみしめるように聞きました>
フランソワに! 今日 うちかき揚げ定食やったんや。
干しエビ たくさん仕入れ過ぎた。
え!?
(律)だから 前みたいにはみんなで遊べなくなる。
受験勉強…。うん。
ブッチャーや菜生には言ったのか?
言ってないけど 察しとる。
私は察するとか できんもんなあ。
律は 東大行くか?
う~ん まあ…。
律のいない夏か…。
ブッチャーもな。ブッチャーも受験?
やよな… そりゃ。
あそこは親のプレッシャーがすごい。
菜生ちゃんは 専門学校やろ?
うん。 何か 名古屋の服飾専門学校行くって言っとったな…。
お前 どうすんの?ん? 就職するよ。
もう 勉強したないし。あんまり 家 お金ないし。
お金は 草太のために取っといた方がいい。
あいつは出来がいい。
まあ 私と比べたらやけど。
お前も やればできると思うよ。
それは 世界中のお母さんが信じている 神話だ。
うちの子は やればできる。
夏 また いつもみたいに律と菜生とブッチャーと私と4人で金華山のロープウエーって思っとったのにな… 花火も。
来年またな。来年はないやん。
来年は バラバラや。
あっ そうや。
これ 鈴愛にも1枚。
お父さんが 卒業アルバムの写真撮りに来てたやろ? 体育祭の時。
その時 撮ったやつ。モノクロ。 カッチョええな。
おばさん おやすみ~!
・鈴愛!
ごめん 俺 渡したいものある。
ん?
ちょっと恥ずかしいんやけど…。
(草太)おねえ 何 読んどるの?
ん?少女漫画や。
今まで少年誌一筋やったのに…。
あんたは気楽でいいねみんな 受験勉強してるのに。
受験ないもん。
ちゃんと卒業できるんやろね?
うん…。
(草太)おっ 「いつもポケットにショパン」 秋風羽織やん。
知ってんの?(草太)知っとるよ。
あ… 恵ちゃんに借りて読んだんやな。
余計な事 言うな。
あ… 鈴愛も新聞部のこばやんに借りたの?
あっ 部屋行って読む。
え?
あれ? 私 何か…。晴さん いつの話 しとる?
あれは もう振られとる。え?
<お母ちゃんは 私と一緒で鈍いようなとこがある。これ読んどると鈍いのがなおりそうや。このヒロインはいろんな事に気付いとる。自分の気持ちとか 人の気持ちがちょっとだけ変わった事とか。ページを開くのはどこか扉を開けるのに似ていた。新しい世界が そこに広がる。その言葉は歌うように美しくその絵は この世界がこんなふうに見える眼鏡があるならその眼鏡を私にも貸してほしいと思った。私は 秋風羽織じゃないからうまく言えないけれど…>
<私は 風に吹かれながら秋風羽織を読んだ>
(笛の音)
<律は秋風羽織をいっぺんには貸さずひとタイトルずつ貸してくれた。もしかしたら貸して返してを続ける限りはほんの5分でも私と律が会えるから?なんて事を考えるようになったのは秋風羽織の漫画に影響されているのだと私は思った。律が秋風羽織を私に貸そうと思ったのは夏の間 私が暇を持て余すだろういや 秋風羽織チックにいえば私が寂しくならないようにだと思う>
(一同)あ~!(菜生)ソウちゃんが一番…。
あっあかんあかん あかんあかん!
うわ~!あっ 勝った!
<私は本当は4人で遊びたかった。これは 私が子どもでいられる最後の夏なのに…>
<就職試験は 9月には始まる。まだ子どものつもりでいるのに私の中に大人がなだれ込んでくる>
あ~ 空が青い…。
空青いのは当たり前だ~。
<私は ここから見える青空が好きだった。菜生と駆け下りる階段の途中の踊り場の青空。四角い青空。これが 私の青春だ>
・スズ! はよ来や~。
♪~
あの子 大丈夫かね?大丈夫やて。
(西村)楡野さん! 楡野鈴愛さん!
はい!
♪~
(ノック)・どうぞ。
失礼します。
♪~
おおっ!
<早速 やってまった…>