2015年頃から、インターネットで「レズ風俗」という言葉が話題に上りはじめた。きっかけは、ある女性が生きづらさを解消するためにレズ風俗を利用したことを明かしたコミックエッセイ。そして、2018年2月には、大阪でレズ風俗店を営む男性が執筆した『すべての女性にはレズ風俗が必要なのかもしれない。』(WAVE出版)が発売された。現代女性を惹き付けるレズ風俗とは何なのか。どんな人が利用しているのか。著者の御坊さんにお話をうかがった。(取材・文/むらたえりか)
レズ風俗ブームを起こした
レポ漫画とSEO対策
インターネット上で「レズ風俗」という言葉をよく見かけるようになったのは、2015年頃から。イラストや漫画などを投稿できるpixivというサイト上で連載されていた、永田カビさんの『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』というコミックエッセイがきっかけだった。
『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』は、pixivでの閲覧数が480万回以上に上った。2016年には、イースト・プレスより書籍として発売され、宝島社が選ぶ2017年の「このマンガがスゴイ・オンナ編」3位に選出。大ヒット作品となった。
女性である永田さんは、自分の生きづらさを解消するためにレズ風俗を利用したそう。その際に選んだお店が、大阪にある「レズっ娘クラブ」。『すべての女性にはレズ風俗が必要なのかもしれない。』の著者である御坊さんは、そのレズっ娘クラブのオーナーだ。
東京ですら珍しいレズ風俗というコンセプトの風俗店。その名の通り、女性が女性からサービスを受けるための店だ。東京や大阪などの大都市に数店舗しかなく、運営や集客、働くキャスト集めの難しさから、新規店がオープンしては潰れていくという。