糖質制限ダイエットって効果があるの? 危険性があるって本当?
ここ数年「糖質制限ダイエット」ブームが続いており、日々、多くのメディアで取り上げられていますが、本当に効果があるのでしょうか。また、最近では良質な油で痩せるといったダイエット法も流行していますが、どのようなものなのでしょう。実際に様々なダイエット法に挑戦している秋葉原中央クリニック(中央クリニックグループ)の望月正人院長に聞きました。
- ライター:DANVI編集部
糖質を制限すると中性脂肪が減少する
糖質とは食物繊維のない炭水化物のことです。なんだか分かりにくいですね。実は「炭水化物=糖質+食物繊維」なので、糖質制限ダイエットは、炭水化物抜きダイエットと同義です。
先日、糖質制限をしている人が、「寿司屋でにぎり寿司を注文して、シャリをすべて残した」という話がニュースとなりました。これには賛否両論、様々な意見があるようですが、そもそもなぜ糖質を制限すると痩せるのでしょうか。
簡単に言うと、人間の体は糖質を摂取すると、それを分解しエネルギーとするための回路が動き出します。その時に分解しきれずに余った糖質が中性脂肪になるのです。
一方、糖質を制限すると、それを分解する代わりに体内の脂肪を分解して「ケトン体」というものを作り、それをエネルギーとして使うようになります。中性脂肪が溜まりにくく、かつ中性脂肪を減らしてくれるというわけです。
糖質を抜くとエネルギー不足になる、は嘘
とはいえ、糖質を極端に制限すると、脳や身体がエネルギー不足になるという話もありますし、実際に挑戦した人の中には「糖質制限ダイエットは辛すぎる」という声も聞こえてきます。果たしてこれらの話は本当なのでしょうか。
ご自身も数々のダイエットに挑戦している、秋葉原中央クリニック(中央クリニックグループ)の望月正人院長に聞いたところ「糖質を摂取しなくてもエネルギー不足になるということは、理論的にはあり得ません」とのこと。では、エネルギーが足りているのに、どうして辛くなるのでしょうか。
「糖質には、中毒性があると言われています。通常、脂質はある程度食べると胃もたれをして、それ以上は食べられなくなりますが、糖質は食べれば食べるほど、もっと食べたくなってしまうのです」と望月院長は説明します。
実際に望月院長は、1日に摂取する糖質を50グラム以下にするという最も厳しい糖質制限「ケトジェニックダイエット」を行ったところ3週間で5キロ近く痩せたといいます。ただし、炭水化物を食べたいという欲求と戦うのはかなり辛く、「2度とやりたくない」と言い切りますから、糖質制限は効果があれど、辛さは相当なもののようです。
「良い油ダイエット」が流行中?
提供:baibaz/Shutterstock.com昔はダイエットといえば、揚げ物やドレッシングなどを極力採らないローファットが当たり前でした。ただ最近では、良質の油を上手に取り入れて痩せるという考えが増えつつあります。
良い油とは具体的に、ココナッツオイルなどに代表される中鎖脂肪酸(MCTオイル)、アマニオイルなどのオメガ3系脂肪酸。「これらは、体内に入るとすぐに燃焼してエネルギーにする回路に入ってくれるので、体に蓄積されないんです」(望月院長)。
また、最近では朝食代わりに、MCTオイルや、グラスフェッドバターを入れた「完全無欠コーヒー」を飲むダイエットも流行っています。
よく「ダイエットに近道はない」と言われますが、それでも個人の体質や生活習慣などによって、効果が出やすい方法と、そうでない方法があります。「まずダイエットの知識を身につけて、自分に合いそうな方法を選んで実際に試してみるのが、効果が出る秘訣ではないでしょうか」と望月院長は語ります。
やみくもに断食をしたり、食事制限に走るのではなく、まずは、必要な知識を身につけることが、現代人の賢い痩せ方への第一歩なのです。